展覧会
ダン・ヴォー展 ホワイトキューブ・ニューヨーク 最終日間近
2026年イサム・ノグチ賞を受賞したダン・ヴォーの個展が、ホワイトキューブ・ニューヨークで10月16日まで。ブロンズ、宗教的遺物、生け花に着想した硝子、海底から引き揚げられたベトナム陶磁が並ぶ。
文・NBT編集部 · 2026-10-15

ホワイトキューブ・ニューヨークで開催中のダン・ヴォー個展は、10月16日が最終日。9月10日に始まった本展は、2026年イサム・ノグチ賞の受賞者であるヴォーが、異なる素材と物語を一つの空間に並べ、物と歴史のあいだに予想外の関係を立ち上げる内容だ。
展示されるのは、ブロンズの彫刻、宗教的な遺物、生け花に着想を得たガラス作品、そして海底から引き揚げられたベトナムの陶磁器など。一見かけ離れた文化的・歴史的背景を持つものが同じ場で向き合い、ひとつの対話を形づくる。
ヴォーはベトナム生まれのデンマーク国籍で、現在はドイツの田園地帯に暮らす。ノグチ美術館は、多分野にまたがり複数の文化を横断したイサム・ノグチ自身の実践に通じる姿勢だと紹介している。ヴォーは「文化とは生まれながらのものではない。文化とは異花受粉であり、相互汚染だ」と語る。日系アメリカ人の血を引くノグチと重ねて見ると、生け花の要素が入る点も興味深い。
さらに見たい人には、ニューヨークのヴィルチェク財団で開催中の『Danh Vo: Rebuilding Liberty』がある。自由、移住、国家のアイデンティティ、公共のシンボルが持つ不安定な意味を問う展示で、会期は2027年6月25日まで。ホワイトキューブの展示は明日で終わるため、足を運ぶなら今日か明日が最後の機会となる。
- 会期
- 9月10日(木)〜10月16日(金)




