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ヒップホップのレジェンド、JAY-Z(ジェイ・Z)の回顧展がブルックリン中央図書館で開催中!
Jay-Z's exhibit The Book Of Hov
JAY-Z
The Book Of Hov(ブック・オブ・ホブ)
2023年10月まで
ヒップホップが50周年を迎える2023年8月を前に、JAY-Zの回顧展「The Book Of Hov(ブック・オブ・ホブ)」がブルックリン中央図書館で開催されている(HovとはJay-Zの愛称)。図書館の正面玄関の壁一面はJAY-Zの歌詞で覆われており、展覧会が始まる数日前からJAY-Zの歌詞だと騒がれていた。
今でこそグラミー賞の常連となり、HIP HOPのレジェンドと言われるほど成功を手にしたJAY-Zだが、幼少期はベッドスタイの公団アパート”Marcy Houses”で生活保護を受けながら恵まれない生活を過ごしていた。そんなJAY-Zはブルックリンへの想いも強く、NBAチームのNetsがニュージャージーからブルックリンに移ってくる際にはNetsの共同オーナーになり、ブルックリンの活性化にも貢献している。今回の展示では、ヒップホップスターとしての功績の他、起業家、慈善家としての偉業にも敬意を表する展示となっており、8つのゾーンで展開されている。
まず、正面玄関を抜けると出迎えてくれるのが、ひし形のハンドサインで「スローイング・アップ・ザ・ロック」として知られるジェスチャーをするJAY-Zの両手腕をかたどったダニエル・アーシャムの彫刻。その奥のメインアトリウムには巨大なLEDのビジョンがそそり立ち、JAY-Zのデジタルポートレートを映し出している。その下に配置されている2009年発売のアルバム「The Blueprint3」のジャケット写真に使用されている赤い三本ラインが印象的なモニュメントは圧巻。さらに、代表曲が生まれた「ベースライン・レコーディング・スタジオ」の実物大のレプリカを再現したスペースもあり、一眼見ようと長蛇の列が出来ている。
2階には、「Things That U Do」のレコーディングマスターなどJAY-Zゆかりの品々が展示されており、セレモニーでのJAY-Zのスピーチも上映されている。
今回の回顧展の記念にJAY-Zのアルバムアートワークを施した13種類の限定図書カードが発行され、中央図書館とマーシー図書館でのみ発行中。8月以降はブルックリン内の一部の公共図書館で入手可能。
入場料は全て無料。入場するのにはかなりの列が出来ているため、人数や時間制限のため入場を規制されることもあるので早めの訪問がオススメ。会期は10月まで。