石田徹也
My Anxious Self | Curated by Cecilia Alemani
September 12–October 21, 2023
1973年に静岡県焼津市で生まれ、2005年5月に踏切事故で亡くなった日本の画家、石田 徹也の作品展がニューヨークのガゴシアンギャラリーで開催される。10年という短い間に凝縮された彼の作品は死後20年以上経った今でも全く色褪せず輝き続けている。
以下プレスリリースより。
ガゴシアンは、故石田徹也氏(1973-2005)の絵画作品を集めた大規模な展覧会「My Anxious Self」を、9月12日よりニューヨークの555 West 24th Streetにあるガゴシアンで開催いたします。セシリア・アレマーニのキュレーションによる本展は、ガゴシアンによる石田徹也エステートの世界的な代理権取得の発表に続くもので、同エステートは、著名な個人コレクションや静岡県立美術館とともに、本展に80点以上の作品を貸与している。My Anxious Self』は、石田哲也の作品の中で最も包括的な展覧会であり、日本国外では初めてのニューヨークでの開催となる。
石田はわずか10年の間に、人間疎外をテーマにした印象的な作品を発表した。彼がアーティストとして頭角を現したのは、1990年代まで続いた日本の「失われた10年」と呼ばれる不況期であり、彼の絵画は、この時期の日本社会を特徴づけていた絶望感、閉塞感、断絶感を、急速な技術進歩の後にもかかわらず捉えている。2005年に早すぎる死を迎えるまで、石田はカフカのような不条理を湛えた絵画や紙作品によって、現代人が直面する課題を寓意的に描いてきた。
弟の石田道明は展覧会カタログの序 文で、「哲也が最期まで持っていた財布には、アメリカの1ドル札が何枚も入っていた。いつか現代アートの中心地であるニューヨークに行きたいという彼の願いだったのかもしれない。ようやく彼がそれを使う機会を得たことに感謝しています」。ラリー・ガゴシアンは、この出版物の序文で、石田の作品は "人間の条件に対する壮大な探求であり、緊急性を感じさせ、時代を超越し、これほど若いアーティストとしては異例である "と述べている。