展覧会 · Midtown West
NYミッドタウンのMoMAで「ブランクーシ展」、パリのアトリエから貴重な彫刻が来日
MoMAが10月25日から「ブランクーシ:アーティストとアトリエ」を開催。パリのアトリエから貸し出しの少ない彫刻が、写真、映画、手彫りの家具や台座、道具とともに並び、制作の場を伝える。会期は2027年2月27日まで。

ミッドタウンのニューヨーク近代美術館(MoMA)で、2026年10月25日から2027年2月27日まで「Brancusi: The Artist and His Studio(ブランクーシ:アーティストとアトリエ)」が開かれる。ルーマニア生まれの彫刻家コンスタンティン・ブランクーシを、完成した名作だけでなく、制作の場であるアトリエを通して見せる展覧会だ。会員向けの内覧会は10月22日から24日に行われる。

核になるのは、パリのアトリエ・ブランクーシから届く、めったに貸し出されない彫刻である。MoMAによれば、数十年ぶりの来米となる。現在ポンピドゥー・センターが改修のため閉館しており、そのコレクションに属するブランクーシ作品の多くがニューヨークに来る。メディアは、ニューヨークでは数十年ぶりの大規模なブランクーシ展と伝えている。MoMA自身の所蔵品も加わり、通関で芸術作品と認められなかった逸話で知られる「空間の鳥」もその一つだ。
会場では彫刻に加え、ブランクーシ自身が撮影した写真、映画、手彫りの家具や台座、道具、資料が並ぶ。MoMAは、アトリエを仕事と遊びと発明の場として垣間見せ、形の徹底した単純化で20世紀彫刻を変えた作家の親密な肖像を描くとしている。
ブランクーシは約40年間、パリのアンパス・ロンサンのアトリエで制作した。1926年に初めてニューヨークの摩天楼を見て「これは私のアトリエだ。積み木のようなブロックや形が、実験の進行に合わせて動かされ、組み替えられる」と語ったと伝わる。1957年の死去時には、アトリエの中身をすべてフランスに遺贈し、のちにポンピドゥー・センターのコレクションとなった。
企画の中心はアン・アムランドとミア・マティアス。サマンサ・スモールが協力し、2024年にパリで大回顧展を手がけたアリアーヌ・クーロンドルとヴァレリー・ロートも関わる。
展覧会図録(ハードカバー)には、ブランクーシ自身が撮影した写真約130点の図版が載る。MoMAストアで購入できる。会員は毎週土日の午前9時30分から10時30分のメンバー・アーリー・アワーでも見られる。日本の観客にとっては、教科書や他館で親しんだ形の背後にある、作業場の道具や家具まで見られる機会になる。会場はウェスト53丁目11番地。展覧会はヒュンダイカードがパートナーとして支える。
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