展覧会 · Lévy Gorvy Dayan · Upper East Side
レオンチッロ、NYアッパーイーストのレヴィ・ゴーヴィ・ダヤンで30年超ぶりの個展
イタリアの彫刻家レオンチッロの個展がNYのレヴィ・ゴーヴィ・ダヤンで11月4日に開幕。ニューヨークでは30年以上ぶりの個展で、1950年代末から晩年の抽象的な陶彫12点を紹介する。会期は12月19日まで。
文・NBT編集部 · 2026-10-27

アッパーイーストサイドのレヴィ・ゴーヴィ・ダヤンで、2026年11月4日から12月19日まで、イタリアの彫刻家レオンチッロ(レオンチッロ・レオナルディ)の個展「Leoncillo and the Soul of Clay」が開かれる。ニューヨークでの個展は30年以上ぶり。ローマのギャラリア・デッロ・スクードとの共同企画で、キュレーターはエンリコ・マスチェッローニ、ドミニク・レヴィ、マッシモ・ディ・カルロが務める。会場は19 East 64th Streetの1階。
レオンチッロは1915年にイタリア中部のスポレートに生まれた。幼い頃から陶に親しみ、ペルージャの美術学校とローマの美術アカデミーで彫刻を学んだ。初期にはギリシャ・ローマ神話やキリスト教の主題を扱うネオ・バロック的な具象彫刻や、日常に着想を得た色彩豊かなネオ・キュビスム風の作品を手がけた。1957年に制作上の危機を経験し、写実の伝統から離れて抽象へ向かう。以後は、粘土という素材そのものを制作の中心に据えた。ヴェネツィア・ビエンナーレには1948年から繰り返し参加し、1968年の第34回ではイタリア代表に選ばれたが、同年9月、52歳でローマで急逝した。
本展が扱うのは、1950年代末から亡くなる1968年までの最後の約10年間の作品だ。テラコッタ、エンゴーブ、釉薬を重ねた彫刻から、歴史的に重要な12点が並ぶ。ひび割れた面と艶やかな面が同居する表面は、粘土を「自分の肉体のようなもの」と語った作家の感覚をよく伝える。
中心となるのは《San Sebastiano nero》(1962)と《Tempo ferito II》(1963)の2点。いずれも1965年のニューヨークのギャラリア・オディッシアでの個展以来の公開となる。前者は1960年に始まった「聖セバスティアヌス」連作の一つで、釉薬とエンゴーブを施した円柱状の抽象作品。作家は1939年にも同主題の具象像を制作している。後者の題は「傷ついた時間」の意で、同名作は1963年に2点つくられた。本作は1972年のヴェネツィア・ビエンナーレにも出品された。
展覧会にあわせてカタログも刊行される。マスチェッローニの新たな論考に加え、2018年にスクードとスキラから出版された日記『Piccolo diario』の初の完全な英訳を収める。会期中、同ギャラリーでは「Bacon / de Kooning」も開催され、具象と抽象を行き来したレオンチッロの仕事とあわせて見ることができる。
- 見どころ
- 《San Sebastiano nero》(1962):聖セバスティアヌス連作の円柱状テラコッタ
- 《Tempo ferito II》(1963):1972年ヴェネツィア・ビエンナーレ出品作
- 1965年NY個展以来となる2点の再公開
- 『Piccolo diario』初の完全英訳を収めたカタログ







