展覧会 · Long Island City
NYロングアイランドシティ、ノグチ美術館で「アカリ75周年」展
イサム・ノグチ庭園美術館で、あかり誕生75周年を記念する「No Ordinary Light: Akari at 75」展が2026年11月4日から2027年9月5日まで開催。石や金属、陶の彫刻とあかりを並べて見せる。
文・NBT編集部 · 2026-10-29

クイーンズのロングアイランドシティにあるノグチ美術館(イサム・ノグチ財団・庭園美術館)で、2026年11月4日から2027年9月5日まで「No Ordinary Light: Akari at 75」展が開かれている。あかり誕生75周年を記念し、ノグチが生み出した光の彫刻の意義をあらためて問い直す内容だ。
あかりの始まりは1951年。ノグチは岐阜を訪れ、伝統的な提灯の可能性を捉え直した。手作業で組み上げ、折りたためる構造は残しながら、新しい形の笠、電球、現代的な針金の脚を組み合わせている。その後約30年で、200を超えるモデルをつくった。名前の「あかり」は、照らす光と重さのなさの両方を表す言葉だという。ノグチ自身、「あかりはただの照明ではない」と語っている。
展示では、ノグチがキャリアを通じてあかりを見せてきたさまざまな場面をたどる。石、金属、陶の彫刻と並べ、親密な住空間から大規模なインスタレーションまで、設置の幅も広い。1951年にイームズ邸で行われた茶会での初披露や、1986年ヴェネチア・ビエンナーレの個展での展示など、歴史的な見せ方が展示構成のヒントになっている。使われ方や出会い、置かれる環境によって、あかりの意味が更新されていく様子が見どころだ。
担当学芸員はケイト・ウィーナー氏とマシュー・カーシュ氏。会場は9-01 33rd Road(Vernon Boulevard沿い)で、美術館の開館時間は午前10時から午後5時。日本の提灯や岐阜の手仕事に由来する作品だけに、日本にゆかりのある人にとっては、身近な素材の新たな見え方に出会える機会になりそうだ。会期が1年近く続くため、季節を変えて訪れるのもよいだろう。






