展覧会

NYのサルマ・サリーディン画廊で、リディクルーズ個展「KLAB」

ニューヨークのSalma Sarriedineで開かれるRidikkuluzの個展「KLAB」。タイトルはアラビア語で「犬」の意味。獰猛な猟犬を描いた絵画で、ガザのジェノサイドと9.11後の「対テロ戦争」に向き合う。

文・NBT編集部 · 2026-10-14

ニューヨークのギャラリー、Salma Sarriedine(サルマ・サリーディン)で、アーティストRidikkuluz(リディクルーズ)の個展「KLAB」が開かれている。タイトルの「KLAB(クラーブ)」は、アラビア語で「犬たち」を意味する言葉だ。

作品の中心にあるのは、牙をむく獰猛な猟犬たちを描いた絵画である。犬というモチーフを通して、作家はガザで続くジェノサイドと、2001年の9.11以降に続いた「対テロ戦争」という二つの暴力を見据える。国家や軍事力が振るう暴力を、噛みつき、追い立てる獣の姿に重ねる構図だ。

展覧会の公式ページは、ギャラリーのサイト内に「KLAB」の個別ページを設けている。ギャラリーはニューヨークを拠点とし、今回の個展はそのプログラムの一環として紹介されている。

アラビア語の言葉をあえてタイトルに据えた点も見逃せない。「犬」は、アラビア語圏では侮蔑の言葉として使われることもある。そうした言葉の響きと、絵の中で人を襲う猟犬のイメージが重なり合い、戦争の語られ方そのものを問い直す。

中東や戦争をめぐる報道が日々流れるニューヨークで、絵画という静かな形式がこの主題にどう向き合うのかを見られる機会になる。会期や開館時間などの詳細はギャラリーの公式ページに掲載されている。