展覧会 · Meatpacking District
NYミートパッキングのホイットニーで、リキテンスタイン回顧展「Like New」
ホイットニー美術館5階で2027年5月10日まで開催中のロイ・リキテンスタイン回顧展「Like New」。1993年以来となるNY初の大規模回顧展で、1962年のカステリ画廊個展の再現や全長約96フィートの壁画の複製も並ぶ。
文・NBT編集部 · 2026-10-14

マンハッタンのミートパッキング地区にあるホイットニー美術館の5階で、「Roy Lichtenstein: Like New」が開かれている。会期は2026年10月11日から2027年5月10日まで。ニューヨークでのリキテンスタイン回顧展は1993年以来で、タイトルは1962年の作品名にちなむ。

リキテンスタインは1923年に生まれ、人生の大半をニューヨークとサウサンプトンで過ごし、1997年に73歳で亡くなった。1960年代初めのポップ作品は、コミックや新聞の図版を下敷きにしている。構図を組み替えて整え、拡大してキャンバスに写し、商業印刷に特有の太い黒線、平たく鮮やかな色、網点を手で描いた。冷たく機械的に見えて、実はすべて手仕事だ。展覧会は、知覚への関心を軸に、絵画、素描、彫刻、映画、版画の6十年間をたどる。

入口で迎えるのは、全長96フィート(約29メートル)のグリーン・ストリート・ミューラルの複製だ。原画はカステリ画廊で6週間展示された後、ドライウォールで覆われ塗りつぶされた。共同キュレーターのメグ・オンリによれば、レオ・カステリに空間を任された画家は「これまで描いたものをすべて使うしかない」と考えたという。今回はcolossalmediaが手作業で再現し、ガラスケースに入った素描などが壁面に埋め込まれている。

もうひとつの見どころが、1962年にレオ・カステリ画廊で開かれた個展の再現である。寄木張りの床まで忠実に作り込まれた。ロマンスや戦争のコミック、広告、商品パッケージに基づく作品群は、独創性や作者性を問い、当時は新鮮とも低俗とも受け取られた。展示にはほかに『Ohhh... Alright...』(1964年)、『The Engagement Ring』(1961年)、『Turkey』(1961年)、『Girl in Window(世界博壁画のための習作)』(1963年)などが並び、壁画の再現は計4点にのぼる。

企画はメグ・オンリと客員キュレーターのアレックス・ダ・コルテ、協力はナカイ・ファルコンとデイヴィッド・クレーン。画像が絶えずコピーされ、加工され、再投稿される現在に通じる作家として位置づけている。

関連企画は、10月28日(水)午後7〜10時のポップ・パーティ。画家の103歳の誕生日を祝う夜間イベントで、ライブ音楽や展示ツアーがあり、会員は無料、非会員はチケットが必要。10月29日(木)午後6時30分からはダ・コルテによるウォルター・アネンバーグ講演がある。ショップではアイリーン・ブームがデザインしたカタログと、「Cathedral #2」に着想を得た赤と青のドット柄シェルパフリースなどGapとの18点コレクションを販売する。ダ・コルテの個展「Hot Dog With Ketchup」も同じく2027年5月10日まで。事前予約が推奨されている。







