展覧会 · Salon 94 · Upper East Side

カロン・デイヴィス、サロン94で個展「Wishful Thinking」

彫刻家カロン・デイヴィスが、アッパー・イースト・サイドのSalon 94で個展を開催。友人やモデルから型取りした等身大のヌード彫刻を通して、美術史における黒人像の不在と存在を問い直す。会期は11月5日から12月19日。

文・NBT編集部 · 2026-10-16

カロン・デイヴィス、サロン94で個展「Wishful Thinking」
Salon 94

アッパー・イースト・サイドの東89丁目にあるギャラリー、Salon 94で、2026年11月5日から12月19日まで、カロン・デイヴィスの個展「Wishful Thinking」が開かれる。

デイヴィスは、人の身体から直接型を取って制作する等身大の彫刻で知られる作家だ。今回の展覧会が向き合うのは、西洋美術史の正典のなかで黒人の姿がどのような役割を担ってきたのか、という問いである。その役割は複雑であり、しばしば不在でもあった。タイトルの「Wishful Thinking(希望的観測)」には、そこに存在してほしいという願いと、現実とのあいだに横たわる隔たりの両方が重なって見える。

出品されるのは、新作の等身大ヌード彫刻。友人、ミューズ、モデルといった身近な人々の身体を型取りして作られている。古代から続く彫刻の伝統を取り込みながらそれを押し広げ、ヌードという主題を現代の視点であらためて捉え直す試みだ。

制作の源泉は美術だけにとどまらない。デイヴィスは視覚芸術に加え、神話や演劇も参照し、古代から近代までの広い時代を行き来する。そこから人物を配した情景、いわゆるタブローを組み立て、西洋の表象の伝統を振り返りつつ、それを別のかたちで想像し直していく。彫刻でありながら、舞台の一場面のような構成を備えている点も見どころになりそうだ。

会場はアッパー・イースト・サイドの89丁目3番地。開館は水曜から土曜の11時から18時で、月曜、火曜、日曜は休み。なお、Salon 94は10月18日にパリ(ガルリ・ド・モンパンシエ)でも新しい拠点のオープンを予定している。ニューヨークで開かれるデイヴィスの新作展を、秋から冬にかけての展覧会巡りに加えてみてはどうだろう。

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状況
これから
会期
11月5日 – 12月19日
作家
Karon Davis
会場
Salon 94
3 East 89th Street, New York, NY
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開館時間
水〜土 11:00〜18:00
見どころ
  • 型取りで制作された新作の等身大ヌード彫刻
  • 神話・演劇・美術史を参照したタブロー形式の構成
  • 美術史における黒人像の不在と存在を問い直すテーマ