展覧会 · The Studio Museum in Harlem · Central Harlem

ハーレム・スタジオ・ミュージアム、2026年レジデンス作家3人の成果展

ハーレムのスタジオ・ミュージアムが、新館で初のレジデンス作家となったデリアン・ファー、シモネット・クアミナ、テイラー・シモンズの3人の成果展を開催中。絵画、版画、ドローイング、彫刻など具象表現の多様な試みを紹介する。2027年1月3日まで。

文・NBT編集部 · 2026-10-16

ハーレム・スタジオ・ミュージアム、2026年レジデンス作家3人の成果展
A sustained becoming: Studio Museum Artists in Residence 2026 (installation view), 2026. Photo: Kris Graves — The Studio Museum in Harlem

ハーレムのスタジオ・ミュージアムは、2026年のアーティスト・イン・レジデンスに選ばれたデリアン・ファー、シモネット・クアミナ、テイラー・シモンズの3人による成果展「A sustained becoming」を開催している。会期は2027年1月3日まで。3人は2025年11月に再開した新館の「J・ブルース・ルウェリン・アーティスト・イン・レジデンス・センター」で制作した最初の世代にあたり、2026年3月15日から10月15日までの滞在の締めくくりとして、館内ギャラリーで作品を発表する。\n\n同館のレジデンスは1968年の創設時に構想され、1969年に始まったプログラムで、アフリカ系、アフロ・ラティーノ系の若手作家を支えてきた。修了者は150人を超え、デイヴィッド・ハモンズ、カーリー・ジェームス・マーシャル、ジュリー・メレトゥ、シモーン・リー、ワンゲシ・ムトゥ、チャバラ・セルフらが名を連ねる。展覧会はアシスタント・キュレーターのアドリア・ガンターが企画し、スタジオ・ミュージアム/MoMAのキュレトリアル・フェロー、キャム・マキューエンが支援した。\n\n本展の軸は具象表現である。3人は絵画、コラージュ、版画、ドローイング、彫刻、ミクスト・メディアと手法は異なるが、現実と非現実のイメージが重なり合い、記憶や夢をたどるような感覚を呼び起こす。文化的な記憶に根ざした作品が、すでに起きたことと、これから起こることを想像させる、時間の静止した瞬間をつくり出す。\n\nデリアン・ファーは1998年アラバマ州ウィンフィールド生まれで、バーミングハムを拠点とする。身体の形を写実にとらわれず描いた人物像は、ジェスチャーの激しい筆致の中で輪郭を変えていく。アメリカ南部で周縁化された身体への眼差しと自尊心が主題で、アラバマ大学バーミングハム校でBFAを取得した。シモネット・クアミナは1982年カナダ・オンタリオ州生まれで、ニューヨーク在住。幼少期をカリブ海、南米、ニューヨークで過ごし、その経験を大判の版画や黒鉛による緻密なコラージュ・ドローイングに織り込む。ロードアイランド・スクール・オブ・デザインで版画のMFAを修めた。テイラー・シモンズは1990年アトランタ生まれで、ニューヨーク在住。蛍光色を帯びた画面にアクリル、油彩、エアブラシ、ワックスを重ね、音楽や拾った写真、ネット動画から得たイメージを再構成する。男性性の型にはまった演じ方への問いも作品に含まれる。\n\n美術館は西125丁目144番地、マルコムX通りとアダム・クレイトン・パウエル通りの間にある。水〜日曜の11時から18時まで開き、金・土曜は21時まで。入場料は任意の目安額で大人16ドル、65歳以上・学生・障害のある来館者は9ドル、日曜は無料。

周辺の地図を見る →
状況
開催中
会期
〜1月3日
作家
Derriann Pharr, Simonette Quamina, Taylor Simmons
会場
The Studio Museum in Harlem
144 West 125th Street, New York, NY
Google マップで開く
開館時間
水〜日曜 11:00〜18:00(金・土曜は21:00まで)
入場
Suggested $16 adults, $9 seniors/students/visitors with disabilities; free Sundays; free for ages 16 and under
見どころ
  • 新館のレジデンス・センターで制作した最初の3人の成果展
  • 絵画・版画・ドローイング・彫刻にわたる多様な具象表現
  • 日曜は入場無料、金・土は21時まで開館