展覧会 · Red Hook

NYレッドフックのPioneer Worksで、フィネガン・シャノンの全長12フィート・コンベヤー展

NYブルックリンのレッドフックにあるPioneer Worksで、フィネガン・シャノンが12フィートのコンベヤーを使い、座って触れて聞ける作品展を開催中。障害のあるNYのアーティスト3人が順に登場し、12月20日まで続く。

文・NBT編集部 · 2026-10-13

NYレッドフックのPioneer Worksで、フィネガン・シャノンの全長12フィート・コンベヤー展
Image: Pioneer Works

ブルックリン・レッドフックのPioneer Worksで、フィネガン・シャノンによるインスタレーション「There's no me without you」が12月20日まで開催されている。シャノンは、自分のアクセスのニーズに応える展示空間をかねてから思い描いてきたアーティストで、その空想を形にしたのが本展だ。Pioneer Worksのレジデンス修了者でもある。

Installation view of the conveyor belt with artworks, surrounded by chairs, in a dark maroon room at Pioneer Works
Image: pioneerworks.org

中心にあるのは、全長12フィートの電動コンベヤー。作品がベルトに載って来場者の前を流れ、人々は周囲の家具に座ったまま、触覚、視覚、聴覚のさまざまな組み合わせで作品と向き合う。長時間立たなくてよい、休息と遊びのための場として設計されている。シャノンはこの装置を「障害者によるハッキング」の系譜に位置づける。本来別の目的で作られたものを転用し、何ができるかを探る営みだという。タイトルは、障害者文化における「相互依存」への考えに由来する。他者に頼り、他者から頼られるという関係は、理想であると同時に日々の現実でもある、と作家は語る。

ベルトの上では、ニューヨークの障害者アートシーンの3人が新作を順に発表する。最初はアリアナ・マルティネスで、10月4日まで。コンタクトマイクによるフィールド録音のサウンドスケープと、「触覚の楽譜」となる一群のオブジェを並べた。10月7日から11月1日まではジョセリア・レベッカ・ヒューズの「Masque On」で、ポータブルDVDプレーヤーに映すマルチチャンネル映像。黒人として生き、障害があり、笑うことの美学を探る。最後は11月4日から12月20日まで、アレックス・ドロレス・サレルノ。家族の経験にあるコーヒーを起点に、儀式的に作られた物や見つけた素材、アーカイブ資料を通して、商品作物や植民地的搾取、気候危機との関係を考える。焙煎豆と生豆を使うため、会場には香りがある。

会場は2階のギャラリーで、全フロアをつなぐエレベーターで行ける。ジェンダーニュートラルで利用しやすいトイレは3フロアすべてにある。室内にはたっぷりの座席と横になれる場所、毛足の短いカーペットがあり、視覚的な要素は音声ガイドで説明される。会場ではマスクの着用が求められ、3層マスクの用意があるほか、約600平方フィートの部屋にコーシー・ローゼンタール式の空気清浄機が2台置かれている。耳栓もある。休場日は9月17日、10月18日、11月5日、11月19日、12月12日。アクセスに関する問い合わせは info@pioneerworks.org へ。

場所

Google マップで開く公式サイト

会期

9月12日(土)〜12月20日(日)