ファッション

ストーンアイランド「NO SEASONS」復活、6素材で作る1着のジャケット

ストーンアイランドが、マッシモ・オスティ発案のアウター企画「NO SEASONS」を復活。1つのシルエットを6種類の素材で仕立て、すべて鉛色のピオンボにガーメントダイ。素材の違いだけを見せる構成です。

文・NBT編集部 · 2026-10-19

ストーンアイランドが、同ブランドの創設者的存在であるマッシモ・オスティが1989年から1994年にかけて手がけたアウターウェア企画「NO SEASONS」を復活させました。季節を超えて着られる優れたアウターという考え方を土台に、今回も1つのシルエットを6種類の生地で展開しています。

6素材は、Tela Resinata、Nylon Prismatico-TC、Raso Gommato、David-TC、Crinkle Reps NY、Pannoです。同じ型紙でも、生地ごとに質感や重さ、表面の表情が変わります。

色はすべて「ピオンボ」と呼ばれる鉛色のグレーに統一し、ガーメントダイで仕上げました。色の違いによる注意をなくし、素材そのものが最終的なトーンや深みを決める仕組みです。構造と素材の振る舞いに目を向けさせる編集で、「生地こそがデザイン」というブランドの姿勢がよく表れています。

お披露目は2026年4月のミラノ・デザインウィークで、20日から26日までCapsule Plazaで開かれました。会場は使われなくなったプールで、ミラノのインテリアスタジオNM3と共同で制作。プールの上に吊るしたLEDウォールが、工業的な歴史と先進的な素材研究の対比を演出しました。

その後、グローバルでの発売は、ロンドンのセルフリッジズ内「The Corner Shop」で9月21日から11月6日まで開催中の「Selected Works '982-'026_Stone Island: The Collector Series」と重なっています。こちらは世界のコレクター8人・ショップのアーカイブをウィルロ・ペロン設計の空間で見せる企画です。

日本の読者にとっては、ストーンアイランドがイタリア発の素材開発ブランドとして知られるだけに、オスティ時代の発想を現在の技術で見直す動きとして注目できます。価格や取扱店舗、ニューヨークでの展開は今回の資料には記載がありません。

(内容は、Footwear Magazine、FashionUnitedなどの報道で一致している点をまとめたものです)