展覧会 · Chelsea District
NYチェルシーのガゴシアン、ブライス・マーデン回顧展「I Am Plane Image」12月12日まで
ニューヨーク・チェルシーのガゴシアン(West 21st Street)で、ブライス・マーデンの絵画を網羅的に紹介する「I Am Plane Image」が12月12日まで開催中。作家の遺産財団との協働で、各年代の作品が並ぶ。
ニューヨーク・チェルシーのガゴシアン(West 21st Street)で、ブライス・マーデンの絵画を包括的に紹介する展覧会「Brice Marden: I Am Plane Image」が開かれている。会期は2026年9月15日から12月12日まで。作家の遺産財団(Estate of Brice Marden)との協働によって organized された回顧的な内容で、画業の全体像をたどる構成だ。
ガゴシアンは公式Instagramで、開幕からの1か月間、作家のキャリアの各年代から1点ずつ作品を紹介する連続投稿を行ってきた。その締めくくりは10月15日。この日はマーデンが生きていれば88歳になる誕生日にあたり、取り上げられたのは大判のキャンバス「Lingerie」(2022〜23年)である。ニューヨーク州ティボリのスタジオで制作されたもので、画家が最後に完成させた作品群のひとつだという。同じ投稿には、2021年のティボリのスタジオでの本人の写真や、2023年にスタジオで撮影された「Verve」(2023年)と「Ridge」(2022〜23年)の写真も添えられている。
展覧会の核にあるのは、画面そのもの、つまり「プレーン(平面)」への関心だ。ガゴシアンの説明によれば、マーデンは絵画の表面をいかに活性化させるかという一連の考えに、生涯を通じて取り組み続けた。その兆しは早く、イェール大学の修士論文にすでに現れている。そこで彼は「長方形の問題に集中せざるをえなかった。その考えにとりつかれ、熱狂的になった」と書いた。展覧会名の「I Am Plane Image」は、この平面への深い取り組みを凝縮したものと位置づけられている。
マーデンは2023年に亡くなった。会場の様子は、オーウェン・コンウェイ撮影の展示風景として公式に公開されている。
日本の読者にとっても、一人の画家が同じ問いを何十年も掘り下げた軌跡を一度に見渡せる機会となる。チェルシーのギャラリー街を訪れる際の候補として挙げておきたい。
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