展覧会 · The Frick Collection · Upper East Side

ケント・モンクマン、フリック・コレクションで新作展「士官と笑う娘」

先住民の視点から西洋美術史を読み直すケント・モンクマンが、フリック・コレクションのキャビネット・ギャラリーで新作絵画を発表。フェルメール《士官と笑う娘》に着想を得た展示で、2026年11月12日から2027年2月22日まで。

文・NBT編集部 · 2026-10-16

ケント・モンクマン、フリック・コレクションで新作展「士官と笑う娘」
Kent Monkman in 2022 preparing for his Royal Ontario Museum exhibition Being Legendary, courtesy of Kent Monkman Studio — The Frick Collection

アッパー・イースト・サイドのフリック・コレクションが、小規模なキャビネット・ギャラリーで、カナダ出身の現代美術家ケント・モンクマン(1965年生まれ)の新作絵画によるインスタレーションを開催します。会期は2026年11月12日から2027年2月22日までです。

モンクマンは、ヨーロッパの美術作品や歴史の語りを先住民の視点から捉え直す制作で知られています。今回の出発点は、フリックが所蔵する3点のフェルメール作品のひとつ《士官と笑う娘》(1657年頃)です。17世紀のオランダ絵画が、世界規模の交易や植民地化の影響をどのように描いていたのか。その問いを、新作を通して掘り下げます。

作品の中心に立つのは、モンクマンの分身であるミス・チーフです。時を超えて旅し、姿を変え、ジェンダーにとらわれないこの人物を通じて、過去500年にわたる先住民とヨーロッパ人の出会いと、その間に起きた文化、技術、環境の変化が想像されます。ユーモアと独自のスタイル、綿密な図像リサーチが特徴です。

鑑賞の流れにも工夫があります。インスタレーションを見たあと、常設展示室のサウス・ホールへ進めば、制作のきっかけとなったフェルメールの原作を実際に見ることができます。新作と原作を続けて見比べられる構成です。

本展はフリックの後、カナダ・ニューブランズウィック州フレデリクトンのビーバーブルック美術館へ巡回します。英語とカナダ・フランス語の二言語による図録も刊行され、モンクマン本人、フリックのチーフ・キュレーターであるエイミー・ン、ビーバーブルックの先住民美術キュレーターであるエマ・ハッセンカール=パーリーが寄稿しています。

本展は、ロザモンド・アイヴィーとヘンリー・ルース財団を中心とする支援のもと開催されます。入館には事前予約制の日時指定チケットが推奨されています。会員は予約なしで無料で入館できます。

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状況
これから
会期
11月12日 – 2月22日
作家
Kent Monkman
会場
The Frick Collection
1 East 70th Street, New York, NY
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入場
Timed tickets recommended; members free
見どころ
  • フェルメール《士官と笑う娘》に着想を得たモンクマンの新作絵画
  • 分身ミス・チーフが案内する、先住民とヨーロッパの500年
  • サウス・ホールでフェルメールの原作を鑑賞可能
  • 英語・カナダ・フランス語の二言語図録