展覧会 · International Center of Photography · Lower East Side
メリッサ・アン・ピニー、ICPインキュベーター・スペースで公立校の生徒を撮った写真展
シカゴ公立学校の生徒を2018年から撮り続けてきた写真家メリッサ・アン・ピニーの展覧会。ICP1階のインキュベーター・スペースで2026年10月22日から2027年1月11日まで、無料で公開される。
文・NBT編集部 · 2026-10-16

国際写真センター(ICP)のロウアー・イーストサイドの館内1階にある「インキュベーター・スペース」で、2026年10月22日から2027年1月11日まで、写真家メリッサ・アン・ピニーの展覧会「What's Ms. Pinney Doing Here?」が開かれる。入場は無料で、カフェと美術館の開館時間中に誰でも見ることができる。
ピニーは2018年から、アーティスト・レジデンスの一環としてシカゴ公立学校の生徒たちを撮影してきた。最初は外から来た大人だった彼女に、生徒たちは少しずつ自分たちの世界を見せるようになる。その過程でこのプロジェクトは、単なる学校の記録にとどまらず、アイデンティティ、コミュニティ、そして差し迫った社会問題を映す記録へと広がっていった。展示されるのは、思春期という大きな変化のなかにいる若者たちのポートレートで、成長の過程にある勝利や悲しみ、ユーモア、やさしさが写し込まれている。出品作の一例として、2019年にオグデン・ジェナー中学校で撮影された「Zydrea, Brooklyn, Akylah and Friends」がある。
ピニーは、1991年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開かれた大規模展「Pleasures and Terrors of Domestic Comfort」で注目を集めた。アメリカの思春期の若者の社会生活や、芽生えていくアイデンティティを撮り続け、グッゲンハイム・フェローシップのほか、イリノイ芸術評議会のフェローシップを3回、全米芸術基金(NEA)の中西部地域フェローシップも受けている。シカゴでは「Changing Chicago」(1987年)、「City 2000」、そして今回のシカゴ公立学校のプロジェクトと、3つの記録プロジェクトに選ばれ、展示、出版、アーカイブが行われてきた。
写真集には『Regarding Emma』(2003年)、『Girl Ascending』(2010年)、『TWO』(2015年)、『In Their Own Light: Photographs from Chicago Public Schools』(2023年)がある。作品はシカゴ美術館、ジョージ・イーストマン博物館、ゲティ美術館、メトロポリタン美術館、MoMA、ホイットニー美術館、ICPなどに収蔵されている。近年はスミソニアン国立肖像画美術館の「The Outwin 2022」などにも参加した。
インキュベーター・スペースは、いまの世界に即応して制作する新進写真家を紹介する、ICPの新しい展示プログラムだ。ドキュメンタリーの伝統を実験的に広げようとする作家のプロジェクトを入れ替えながら見せていく。キュレーターはICPのエキシビション担当アソシエイト・ディレクター、サラ・イコウが務める。本展はロックフェラー・ブラザーズ・ファンドの支援を受けている。
- 状況
- これから
- 会期
- 10月22日 – 1月11日
- 作家
- Melissa Ann Pinney
- 会場
- International Center of Photography
79 Essex Street, New York, NY
Google マップで開く - 開館時間
- カフェおよび美術館の開館時間中
- 入場
- Free
- 見どころ
- シカゴ公立学校の生徒を2018年から撮り続けたポートレート
- 「Zydrea, Brooklyn, Akylah and Friends, Ogden-Jenner Middle School, 2019」
- 1階のインキュベーター・スペースで入場無料
- 2023年の写真集『In Their Own Light』につながるプロジェクト





