展覧会 · Luhring Augustine · Chelsea
ルーリング・オーガスティン、4人の写真家によるグループ展「settle for a good fantasy」
チェルシーのルーリング・オーガスティンで、ジャニス・ガイ、ジョー・ママ=ニッツバーグ、ショーン・ピアソン、デイヴィッド・サイドナーの4人が肖像写真を再考するグループ展。会期は10月24日まで。
文・NBT編集部 · 2026-10-16
チェルシーのルーリング・オーガスティンで、写真家4人によるグループ展「settle for a good fantasy」が開かれている。参加するのはジャニス・ガイ、ジョー・ママ=ニッツバーグ、ショーン・ピアソン、デイヴィッド・サイドナー。会期は2026年9月11日から10月24日までだ。タイトルは作家フラン・レボウィッツの言葉「真実の探求はやめて、よくできた空想で手を打て」から取られている。ピアソンは2024年4月の写真展「Tiptoeing through the Kitchen」に参加しているが、ほかの3人はこのギャラリーで作品を見せるのが初めてとなる。\n\n共通するテーマは、理想化を退けた肖像のあり方である。4人は、バラバラの情報源から被写体の像を継ぎ接ぎのように組み立てる。パズルのピースは滑らかにはまらないし、はまる必要もない。断片化してから再び束ねることで像をつくり、型にはまった描写をずらし、答えより問いを前に出す。そんな姿勢が展示全体を貫いている。\n\nジャニス・ガイは1953年ロンドン生まれ。1970年代にデュッセルドルフ美術アカデミーで学びながら自撮りの写真を撮り始め、1979年にケルンで初個展を開いた。80年代半ばからは展覧会づくりへ軸足を移し、ローマとナポリを経てニューヨークへ。1998年にはギャラリー「Murray Guy」を共同設立した。2007年に写真制作を再開している。出品作には、1977年のゼラチン・シルバー・プリント35点組「Untitled」がある。額に入れず、7点ずつ並べて留めた構成だ。顔の向きや髪の揺れがわずかに変わる連続像は、見るほどに被写体の素性が遠のいていくと、Interview誌の記事は評している。ほかに4点組(1977年)や、手彩色を施した5点組(1978年)も並ぶ。\n\nショーン・ピアソンは1997年ニュージャージー州ブリッジトン生まれで、イェール大学美術学部でMFAを取得した。出品は2026年の新作、アーカイバル・ピグメント・プリントで、「Strawberry on Lace」「Cherries」「Heads」「Torso」「The Double」「Cable Release」など。作家自身が用意したフレームに収められ、画像サイズは主に10×8インチだ。�יוーストン美術館が作品を所蔵している。\n\nデイヴィッド・サイドナー(1957–1999)は、17歳でパリに渡りファッション写真家として活動した。『ヴォーグ』各国版や『ヴァニティ・フェア』などの誌面を飾る一方、ファインアートの作品も手がけた。展示は1986〜88年の作品が中心で、顔のパーツを分割した「Fragments of woman's face」、鏡の破片のように構成した「YSL/Cynthia Antonio (mosaic)」、「Enigma」の連作などがある。アーカイブはニューヨークの国際写真センター(ICP)が管理している。\n\nジョー・ママ=ニッツバーグは1965年カリフォルニア州サンタクララ生まれ。アートセンター・カレッジ・オブ・デザインでMFAを取得し、ウォーカー・アート・センターやロサンゼルス現代美術館(MOCA)に作品が収蔵されている。公式ページでは、この作家の用語集もダウンロードできる。\n\n会場は531 West 24th Street。開館は火〜土曜の10時から18時までで、10月10日にはICPのデイヴィッド・キャンパニーを司会に迎えたトークも行われた。
- 状況
- まもなく終了
- 会期
- 9月11日 – 10月24日
- 作家
- Janice Guy, Joe Mama-Nitzberg, Shaun Pierson, David Seidner
- 会場
- Luhring Augustine
531 West 24th Street, New York, NY
Google マップで開く - 開館時間
- 火〜土曜 10:00〜18:00
- 見どころ
- ジャニス・ガイの1977年作、35点組の自撮りポートレート(額なしで展示)
- デイヴィッド・サイドナーの「YSL/Cynthia Antonio (mosaic)」(1987年)と「Enigma」連作
- ショーン・ピアソンの2026年新作、アーティストフレーム入りのプリント群
- 展覧会名はフラン・レボウィッツの言葉から





