展覧会 · Neue Galerie · Upper East Side
ノイエ・ガレリエ、開館25周年記念展で改修後に再開、クリムトの名作ほか
アッパー・イースト・サイドのノイエ・ガレリエが開館25周年を記念し、11月12日に全館を再開。クリムト《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I》を軸に、オーストリアとドイツの美術・装飾芸術を館全体で展観する。
文・NBT編集部 · 2026-10-16

5番街と86丁目の角に建つノイエ・ガレリエ・ニューヨークが、2001年の開館から25年を迎える。建物の修復工事を終えた今回の再開にあわせ、「25th Anniversary Exhibition: Masterworks from the Neue Galerie」が11月12日に開幕する。会期は2027年1月11日まで。展示は建物全体を使い、所蔵品を中心にオーストリアとドイツの絵画、装飾芸術を紹介する。
目玉は、グスタフ・クリムトの《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I》(1907年)だ。油彩に金と銀を用いた作品で、この美術館を代表する一点として知られる。ここに近年の新収蔵品も加わる。展示全体が、絵画や工芸、空間づくりを一体として捉える「総合芸術(Gesamtkunstwerk)」の考え方に沿い、宝石箱のような館内の雰囲気をつくり出している。
出品作家はクリムトのほか、エゴン・シーレ、ヨーゼフ・ホフマン、ガブリエレ・ミュンター、モーリツ・ユング、マリアンネ・ブラント、ワシリー・カンディンスキー、アルフレート・クビーンなど。シーレは1917年の風景画《緑の中の街(古い街III)》、ミュンターは1911年の《ムルナウの庭で》が並ぶ。カンディンスキーは1923年の《黒い形》が選ばれている。
工芸・デザインも見どころだ。ホフマンによる1912年のたばこケースは、ウィーン工房が制作した金製で、琥珀、珊瑚、ラピスラズリ、トルコ石など多様な石をあしらう。ブラントのティー・インフューザー(1927年、デッサウのバウハウス金属工房制作)は、トンバック、黒檀、銀を組み合わせた作品だ。ユングの石版画絵はがき《グレイハウンド》(1912年)はレナード・A・ローダー・コレクション、クビーンの《アラジン》(1902年頃)は墨と鉛筆による紙作品である。
コレクションの核になっているのは、共同創設者ロナルド・S・ローダーの寄贈、エスティ・ローダー遺贈、セルジュ&ヴァリー・サバルスキー財団からの大きな寄贈で、ブロッホ=バウアー家やマンリー家などの寄贈も紹介される。同館は2028年にメトロポリタン美術館と統合する計画を発表しており、25周年の節目の展示となる。企画は館長レネー・プライスと、学芸部門ディレクターのヤニス・スタッグス。
開館日は水曜から月曜の午前10時から午後6時で、火曜は休み。11月13日の「ファースト・フライデー」では、開幕週の展覧会に無料で入れる。館内のカフェ・サバルスキー、書店、デザインショップはすでに通常営業に戻っている。
- 状況
- これから
- 会期
- 11月12日 – 1月11日
- 作家
- Gustav Klimt, Egon Schiele, Josef Hoffmann, Gabriele Münter, Moriz Jung, Marianne Brandt, Vasily Kandinsky, Alfred Kubin
- 会場
- Neue Galerie
1048 Fifth Avenue, New York, NY
Google マップで開く - 開館時間
- 水曜〜月曜 午前10時〜午後6時(火曜休館)
- 見どころ
- クリムト《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I》(1907年)
- ホフマンの金製たばこケースとブラントのティー・インフューザー
- シーレ《緑の中の街》、カンディンスキー《黒い形》など
- 11月13日のファースト・フライデーは開幕週の展示を無料で観覧





