展覧会 · Paula Cooper Gallery · Chelsea
タウバ・アウアーバック、パウラ・クーパーで新作展「Zephyr, Zephyr」
タウバ・アウアーバックがチェルシーのパウラ・クーパー・ギャラリーで個展を開催。顕微鏡で捉えた泡の点描絵画、水流の熱画像写真、ガラスのチャイム、回転する彫刻を展示する。会期は10月24日まで。
文・NBT編集部 · 2026-10-16

チェルシーのパウラ・クーパー・ギャラリー(521 West 21st Street)で、タウバ・アウアーバックの新作展「Zephyr, Zephyr」が開かれている。会期は2026年10月24日まで。絵画、写真、音、動く彫刻と複数の媒体にまたがる新作群で、テーマは「流れ」と「同時に起こること」だ。
中心となるのは、顕微鏡で撮影した液体の泡を描いた、新世代の点描絵画。スプレーで仕上げたパネルの上に、手描きの無数の点が集まり、光を屈折させるようなイメージを結ぶ。パネルは壁からわずかに浮かせて設置されている。このシリーズの過去作は泡の構造に注目していたが、今回は泡と光の関わりに焦点が移った。
作家は泡について、海辺やグラスの縁のように、液体と空気という二つの領域の境界に現れるものだと語っている。そこでは従来の意味での秩序が崩れ、格子も全体を貫く構造も繰り返しの模様もないまま、特定の幾何学的関係が現れては再び現れる傾向だけが働くという。
写真作品は、熱を感知するカメラ用アタッチメントで、温かい水流と冷たい水流を記録したもの。今回は小さな新しいサイズで、主に白黒で提示される。肉眼では見えない水の変化や動きが画面に浮かび上がる。
会場には、ガラスのチャイムも吊るされ、結晶のように澄んだ不規則な音が空間に響く。さらに、対になった動く彫刻が、ゆっくりと互いに関係しながら回転する。乱流が実りある、調和した形をとる、というのが展覧会全体の見立てだ。
アウアーバックは同ギャラリーの所属作家。絵画、写真、彫刻、音と素材を横断しながら物理現象を見つめる作風を、チェルシーのギャラリー巡りの中で確かめられる機会になっている。
- 状況
- まもなく終了
- 会期
- 9月10日 – 10月24日
- 作家
- Tauba Auerbach
- 会場
- Paula Cooper Gallery
521 West 21st Street, New York, NY
Google マップで開く - 見どころ
- 顕微鏡で撮影した泡を描く、壁から浮かせた点描絵画
- 熱感知カメラで記録した温水・冷水の流れの白黒写真
- 会場に吊るされたガラスのチャイムの音
- 対になって回転する動く彫刻





