展覧会 · Tanya Bonakdar Gallery · Chelsea

リタ・ルンドクヴィスト、NYチェルシーのタニャ・ボナクダー・ギャラリーで新作油彩展

スウェーデンの画家リタ・ルンドクヴィストが、チェルシーのタニャ・ボナクダー・ギャラリーで新作の油彩パネル作品を発表する。同画廊では4度目、約10年ぶりの個展で、会期は11月5日から12月18日まで。

文・NBT編集部 · 2026-10-20

リタ・ルンドクヴィスト、NYチェルシーのタニャ・ボナクダー・ギャラリーで新作油彩展
Tanya Bonakdar Gallery

チェルシーのタニャ・ボナクダー・ギャラリーで、スウェーデンの画家リタ・ルンドクヴィストの個展が11月5日から12月18日まで開かれる。同画廊での個展は4度目で、前回からおよそ10年ぶりとなる。出品されるのは、パネルに油彩で描いた新作群だ。

ルンドクヴィストは1953年スウェーデン南部のヘッスルホルム生まれで、現在はストックホルムを拠点にしている。1980年から85年にかけてストックホルムの王立美術大学で学び、2000年にスウェーデン王立美術アカデミーの会員に選ばれた。2011年にはスウェーデン最大級の助成の一つであるバルブロ&ホルゲル・ベックストレーム美術奨学金を受け、その秋にマルメ・コンストハルで個展を開いている。ほかにストックホルムのリリエヴァルクス・コンストハル(2010年)、ノルシェーピング美術館(1999年)でも個展を行った。カーネギー・アート・アワードの「ノルディック・ペインティング」巡回展(2001年、コペンハーゲンのアルケン近代美術館で開幕)や、旧ローセウム(現モデルナ・ムセーット・マルメ)でのエドストランド財団美術賞展(2000年)にも参加している。作品はストックホルムのモデルナ・ムセーット、ボロース美術館、ヨーテボリ美術館、マルメ美術館などに収蔵されている。

今回の絵画は小ぶりな画面に、人物や物が静かに配された場面を描く。ひとり、あるいは二人の人物が、儀式や祈りを思わせる状況に置かれ、物語の読み方は見る人にゆだねられている。形は平面的で、色はくすんだ灰色、藍色、淡い黄色、黄土色などに抑えられ、構図と色彩が絵の核になっている。

場面ごとの均衡も見どころだ。シャベルと斧を手にした二人の男が若木の列を挟んで立つ。二人の女性は並んで立ち、一人は花を軽く握り、もう一人は何も持たず、足元に落ちた花を二人で見つめる。単独の人物では、等間隔に並ぶ石の列に溶け込むように立つ者や、二羽の鳥を連れた者が登場する。こうした単純な構成は、寓話の教訓を思わせる。

すべての作品に明確な地平線が引かれ、前景と背景を分けている。空と大地、あるいは天国と地獄の隔たりとも、現実と虚構を隔てる舞台装置とも読める。シュルレアリスムや民衆芸術を思わせる個々の肖像を見ながら、それらがつながって一つの禁欲的な絵画世界をなすさまも味わえる。

場所

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会期

11月5日 – 12月18日これから

作家

Rita Lundqvist
見どころ
  • パネルに描かれた小ぶりな新作油彩群
  • シャベルと斧を持つ二人の男と若木の列
  • 全作品を貫く明確な地平線
  • 灰色・藍色・黄土色を基調とした抑えた色彩