展覧会 · Matthew Marks Gallery · Chelsea
NYチェルシーのマシュー・マークス、3世紀・101人の素描展「101 Drawings」
ニューヨーク・チェルシーのマシュー・マークス・ギャラリーで、3世紀にわたる101人の作家の素描を集めた「101 Drawings」が開幕。国芳派の美人図からローラ・オーウェンスの2026年作まで。会期は2027年1月23日まで。
文・NBT編集部 · 2026-11-05

ニューヨーク・チェルシーのマシュー・マークス・ギャラリー(523 West 24th Street)で、グループ展「101 Drawings」が始まった。タイトルどおり、101人の作家による素描を一堂に並べる展覧会で、時代は3世紀にまたがる。会期は2027年1月23日まで。オープニングレセプションは11月4日に行われた。
最も古い作品の一つは、江戸時代に描かれた歌川派の素描「A Standing Beauty(立ち姿の美人)」だ。ギャラリーによれば制作は19世紀前半で、出品リストでは国芳に帰属する作品として、1830年頃の墨画が挙がっている。対する最新作は、数か月前に完成したというローラ・オーウェンスの「Influences」(2026年、水彩・色鉛筆・グラファイト、5枚組)。江戸の墨線から現代までを一つの展示室で見渡せる構成になっている。
出品作家の幅は広い。マティスの「タンジールの窓からの眺め」(1912年、インク)、ピカソ「Verre IV」(1914年、グラファイト)、ポロック、デ・クーニング「Floating Females」(1966年)、ジャスパー・ジョーンズ、ホックニー、ブライス・マーデン、ジョセフ・ボイスらが並ぶ。ビル・トレイラーの「Brown Pig」は、ドクターペッパーの広告を再利用した紙に描かれた作品で、画像として告知の冒頭を飾っている。素材も、グラファイトやインクのほか、ポラックの吸取紙、ニキ・ド・サンファルのコラージュ、デイヴィッド・ハモンズのクールエイドと毛足のある布の額、ロージマリー・トロッケルの毛髪のコピーなど多彩だ。
日本とゆかりのある作家も目立つ。国芳派の作品のほか、日系アメリカ人画家の国吉康雄が1923年に描いた「The Wicked Frog」、イサム・ノグチの1928〜30年頃の「Female Torso」、シカゴ出身で日系のレイ・ヨシダの1999年のコラージュがある。スタンリー・ホイットニーの2020年作は、日本の和紙にクレヨンとグラファイトで描かれている。エリー・ナデルマンの習作は、日本の「Senda Smile Writing Tablet」の厚紙に描かれたものだ。
ほかにもアリス・ニール、ルシアン・フロイド、ロバート・ゴーバー、ニコル・アイゼンマン、マーサ・グレアムを描いたアブラハム・ウォルコウィッツ、ウォルト・ディズニー・スタジオの習作まで、画家、彫刻家、漫画家、現代美術家が混在する。開廊は火曜から土曜の10時〜18時。チェルシーのギャラリー巡りの合間に、素描という一つの方法の幅広さを確かめられる展示だ。
会期
作家
開館時間
入場
- 見どころ
- 歌川派(国芳に帰属)の美人図(1830年頃)から、ローラ・オーウェンスの2026年作までを一望
- 国吉康雄、イサム・ノグチ、レイ・ヨシダなど日本ゆかりの作家の作品
- ビル・トレイラーがドクターペッパーの広告紙に描いた「Brown Pig」
- スタンリー・ホイットニーが和紙に描いた2020年の素描







