展覧会 · Whitney Museum of American Art · West Village
アンディ・ウォーホル「ファミリー・アルバム」展、ホイットニー美術館で最終週
ホイットニー美術館7階で、アンディ・ウォーホルが1972〜73年に撮ったポラロイドを紹介する小規模展。モントーク滞在やヨーロッパ旅行、愛犬アーチーまで、私的アルバムから日常をたどる。10月19日まで。
文・NBT編集部 · 2026-10-16

ホイットニー美術館の7階で、アンディ・ウォーホル(1928–1987)が1972年から73年にかけて撮影したポラロイドを集めた「Andy Warhol Family Album」が開かれている。会期は2026年4月30日から10月19日までで、残りはわずかだ。
ウォーホルはマスメディアの手法を作品に取り込み、画像があふれる時代の芸術家像を形づくった存在として知られる。写真は彼の自己表現への関心と切り離せず、行く先々にカメラを持ち歩いて、生涯に数十万枚を撮ったとされる。ポラロイドを初めて手にしたのは1960年代半ば。70年代初めには主力の道具となり、固定レンズと強いフラッシュでクローズアップに向くビッグショットと、持ち運びやすく融通の利くSX-70を使い分けた。依頼を受けて制作するシルクスクリーン肖像の最初の段階にも用いられ、同時に自分の暮らしそのものを記録する手段にもなった。
展示の中心は、ウォーホルが私的なアーカイブとして保管した6冊のホルソン社製アルバムのうちの1冊である。彼はこれを、製品の一般名にならって「ファミリー・アルバム」と呼んだ。数百枚のスナップが収められており、仕事仲間、著名人、友人といった身近な人々が写る。きちんと構えた肖像もあれば、ロングアイランドのモントークの家を訪れた客を撮った気取らない一枚もある。ヨーロッパ旅行の記録や、愛犬アーチーの写真も含まれ、ウォーホルの日々を多面的にのぞける。広報用の図版には、眼鏡をかけた人物がダックスフントの子犬を胸に抱く1973年の一枚がある。
会場では、小さなポラロイドが壁にグリッド状に並ぶほか、ガラスケースに収めたアルバムも見られる。インスタレーション写真には、1963年の《エセル・スカル36人》と並ぶ展示室も写っている。ポップアートの大作で知られる作家の、ごく小さく私的な側面に触れられる構成だ。
本展は、ホイットニーが所蔵作品の中から、あまり公開されてこなかった作品を紹介する取り組みの一環で、これまでにワンダ・ガーグ、ジャンヌ・ムトゥーサミ=アッシュ、クレス・オルデンバーグの展覧会が行われてきた。企画はジェニー・ゴールドスタインとロクサーヌ・スミス。ジョンとスーザン・ヘスの支援を受けている。同館の7階は、ウォーホルの代表作をほかの視点から見直す機会にもなるだろう。
- 状況
- まもなく終了
- 会期
- 4月30日 – 10月19日
- 作家
- Andy Warhol
- 会場
- Whitney Museum of American Art
99 Gansevoort Street, New York, NY
Google マップで開く - 開館時間
- 本日は10:30〜22:00
- 見どころ
- 1972〜73年のポラロイドを収めたホルソン社製「ファミリー・アルバム」
- モントークの邸宅を訪れた客や、ヨーロッパ旅行、愛犬アーチーの写真
- 壁一面に並ぶ小さなポラロイドのグリッド展示とケース入りアルバム
- 同じ空間に並ぶ1963年の《エセル・スカル36人》





