Art & Culture > 美術館
Roy Lichtenstein: Like New
Mapで見るホイットニー美術館でリキテンスタイン回顧展。ミッキーから鏡まで、60年の仕事をたどる
ホイットニー美術館の5階で、ロイ・リキテンスタイン(1923–1997)の回顧展「Roy Lichtenstein: Like New」が2026年10月11日に始まった。1940年代から90年代までの約60年の仕事を、絵画、素描、彫刻、映像、版画でたどる。ニューヨークでのリキテンスタインの回顧展は1993年以来になる。

「Look Mickey」(1961)は、漫画の一コマを大きなカンヴァスに描き写した作品だ。黄色い桟橋でドナルドが竿を引き、吹き出しには「LOOK MICKEY, I'VE HOOKED A BIG ONE!!」。ところが針が引っかけているのはドナルド自身の上着の裾で、後ろのミッキーは口に手を当てて笑いをこらえている。ミッキーの頬には、印刷の網点を一つずつ手で描いた赤い点が並ぶ。

同じころ、リキテンスタインは身の回りの物を一つずつ描いた。タイヤ、巻いたコード、ゴルフボール、ホットドッグ。黒い線と点だけで、広告の挿絵のように素っ気なく描かれた物が、白い壁に間を空けて並ぶ。今回の展示は、1962年にレオ・カステリ画廊で発表したポップの8点を、初めて再び一堂に集めている。




小さな素描も多い。木の額に入った一枚では、受話器を持つ女性の顔に、絵画と同じ網点が細かく描き込まれている。近づくと、黄色い箱を傾ける手や流れ落ちる中身が、太い輪郭線で一つずつ区切られているのがわかる。


展示室を引いて見ると、作品の大きさと会場の熱気が伝わる。開幕2日目の10月12日、網点で描いた大聖堂の連作が並ぶ壁の前も、黄色い窓の絵が掛かる部屋も、来場者で埋まっていた。


鏡も、リキテンスタインが繰り返し描いた主題だ。円い鏡の作品は、映るはずの像の代わりに、緑の面と網点だけを置いている。金魚鉢の静物では、赤い金魚と黄色い果物が、やはり平らな色面と点で組み立てられている。


5階の窓際には、太陽と波を黒い線と網点で描いた横長の大作が立ち、窓の外にはハドソン川が見える。会場には1983年の「Greene Street Mural」を含む3つの壁画も再現されている。


ガラスケースには、広告の切り抜きを貼ったスケッチブックも並ぶ。漫画や広告という印刷された像を、どう選び、どう描き直したのか。その手順を、完成作と資料の両方からたどれる展示だ。

展覧会:Roy Lichtenstein: Like New
会場:Whitney Museum of American Art(99 Gansevoort Street)5階
会期:2026年10月11日〜2027年5月10日
公式サイト:https://whitney.org/exhibitions/lichtenstein
作品 © Estate of Roy Lichtenstein
こちらもおすすめ

まもなく終了 · Whitney Museum of American Art · West Village
Andy Warhol Family Album

開催中 · Whitney Museum of American Art · West Village
"Untitled" (America)

イベント · Whitney Museum of American Art · West Village
ロイ・リキテンスタイン「Like New」展(ホイットニー美術館)

NBT取材 · Apollo Bagels · Food & Drinks
ニューヨークの食シーンを変える革新的なベーグルショップ

NBT取材 · Partners coffee WB · Food & Drinks
ウィリアムズバーグを代表するブルックリンベースのコーヒーショップ。

NBT取材 · Acne Studios Horatio Street · Fashion
ストックホルムのクリエイティブブランド、アクネ ストゥディオズ