展覧会 · The Future Perfect · NoHo
ザ・フューチャー・パーフェクト、ガラスの「壊れやすさ」を問うグループ展
NoHoのThe Future Perfectで、ガラスを素材と概念の両面から捉えるグループ展「Use Me, I'm Fragile」を開催中。リンジー・アデルマンや坂野みちこら25組が参加し、10月23日まで。
文・NBT編集部 · 2026-10-16
NoHoのグレート・ジョーンズ・ストリートにあるデザインギャラリー、The Future Perfectのニューヨーク店で、グループ展「Use Me, I'm Fragile(私を使って、でも私は壊れやすい)」が開かれている。会期は10月23日まで。テーマはガラスという素材そのものだ。
展覧会が出発点にするのは、ガラスが長い工芸の歴史を持ちながら、アートとデザインの両方と絶えず交わってきた素材だという点である。割れやすいと見られがちなガラスを通して、「強さ」や「実用性」とは何かを問い直す。物を使うとは、手を動かすことなのか。思い入れや儀式、あるいは暗示によっても「使う」は成り立つのか。装飾、彫刻、機能的なデザインを行き来する作品群は、私たちがなぜ物に愛着を持つのかも示そうとする。脆さは弱点ではなく、注意と手入れを求める状態なのだという見方が全体に通っている。
参加作家は25組。照明ではリンジー・アデルマンの「Illuminated Mobile 15」(2023)や「Serpentine Pendant」(2026)、ロガン・グレゴリーの「Zooid」ライトスカルプチャー、ベサン・ローラ・ウッドの「Barbarella Single Pendant」、ルチア・マッサーリの「Millefiori」シリーズが並ぶ。家具ではジョン・ホーガンの「Cast Slab Construction」、チェン・チェン&カイ・ウィリアムズの「Geology Coffee Table 01」(2026)、ラフィ・アジュルの「Chucker XL 2」などが出品されている。
オブジェでは、デイヴィッド・ヴァルナーの「Parasitica」シリーズの花瓶やオイルランプ、ソフィー・ルー・ジェイコブセンの「Cardinal Centerpiece Bowl」、キヴァ・フォードの花瓶、ナンシー・キャランの「Nipple Ball」、ウェスリー・フレミングの昆虫モチーフの作品などがある。ベルナルド・ヒーセン&ニーンケ・シッケマによる動物の名を冠したグラス、スタジオ・レンスの「Glass Ensemble Mirror」といった、日常の道具に近い作品も見どころだ。
日本からの参加作家として、坂野みちこの「Sakano 6」(1,600ドル)も展示されている。価格は作品ごとに公開されており、キヴァ・フォードの花瓶は250ドル、ヒーセン&シッケマの「Chameleon Glass 1」は360ドルから、ロガン・グレゴリーの「Zooid Hanging Light Sculpture」は85,000ドルまでと、価格帯は幅広い。一部の作品はすでに売約済みである。出品作はギャラリーの展示販売の形をとっており、会場で実物を見られる。
参加作家にはほかに、Alexis and Ginger、Bocci、ジョニー・カンポロ、ケイティ・グレイ、ピーター・ヘルマンソン、In Common With、ジリアン・メイヤー、チェザーレ・トフォロ、クリス・ウォルストン、サデウス・ウルフらが名を連ねる。
- 状況
- まもなく終了
- 会期
- 9月16日 – 10月23日
- 作家
- Lindsey Adelman, Rafi Ajl, Alexis and Ginger, Bernard Heesen & Nienke Sikkema, Bocci, Jonny Campolo, Nancy Callan, Chen Chen and Kai Williams, Wesley Fleming, Kiva Ford, Katherine Grey, Rogan Gregory, Peter Hermansson, John Hogan, In Common With, Sophie Lou Jacobsen, Jillian Mayer / Mayer Objects, Lucia Massari, Michiko Sakano, Studio Rens, Cesare Toffolo, David Valner, Bethan Laura Wood, Chris Wolston, Thaddeus Wolfe
- 会場
- The Future Perfect
55 Great Jones Street, New York, NY
Google マップで開く - 見どころ
- リンジー・アデルマン「Illuminated Mobile 15」(2023)と「Serpentine Pendant」(2026)
- ロガン・グレゴリー「Zooid」ライトスカルプチャー
- 坂野みちこ「Sakano 6」(日本からの参加作家)
- チェン・チェン&カイ・ウィリアムズ「Geology Coffee Table 01」(2026)





