展覧会 · Prospect Park
NYプロスペクトハイツ、BPL中央館でクリストファー・マイヤーズ展 禁書の巨大タペストリー
ブルックリン公共図書館中央館で、画家・絵本作家クリストファー・マイヤーズの「Unbound」を開催中。禁書となりがちな本の登場人物を織り込んだ約12メートルのタペストリー2点と、ステンドグラス彫刻を展示。入場無料、2027年1月15日まで。

ブルックリン公共図書館(BPL)の中央館で、アーティストで絵本作家のクリストファー・マイヤーズによる展覧会「Christopher Myers: Unbound」が開かれている。会期は2027年1月15日まで、入場は無料。作品は建物のファサード、グランド・ロビー、ユース・ウィング、2階のバルコニーに点在し、図書館の空間そのものが展示の舞台になっている。
中心となるのは、この場所のために制作された長さ40フィート(約12メートル)のタペストリー2点。ジョージ・オーウェルの『動物農場』やトニ・モリスンの『青い眼がほしい』など、たびたび排除や禁止の対象になってきた文学作品の登場人物や舞台をモンタージュのように織り込んでいる。全米で続く禁書や閲覧制限の動きを受けた作品で、図書館が掲げる「誰もが本に無制限にアクセスできる」という使命や、禁書対策の取り組み「Books Unbanned」とも呼応する。公式ページは、検閲によって失われるものの大きさを、この作品が示していると説明している。
もう一つの柱は、9月にペンギン・ランダムハウスから刊行予定の新作絵本『Night Ride』に登場する人物たちを、ステンドグラスの彫刻にしたシリーズだ。ブルックリンや他の区を夜空の下で自転車で走り抜けるニューヨークの子どもたちを描き、宝石のような色ガラスの断片で街並みを組み上げている。タイムアウト誌は、聖人や聖書の場面ではなく、夜の街を駆ける子どもたちをステンドグラスにした点を伝えている。
マイヤーズは1974年ニューヨーク生まれで、現在もブルックリン在住。1998年に絵本『Harlem』の挿絵でコールデコット賞オナーを受け、2016年にはミスティ・コープランドとの『Firebird』でコレッタ・スコット・キング賞を受賞した。ブルックリン美術館、ハーレムのスタジオ・ミュージアム、ワシントンのナショナル・ギャラリー・オブ・アートなどが作品を収蔵し、2024年の第24回シドニー・ビエンナーレにも参加している。テキスタイルやパフォーマンス、映像、彫刻を横断し、ジョグジャカルタの影絵職人やルクソールの織り手など世界各地の職人と協働してきた。現在はブルックリンのブラウンズビル図書館のための site-specific な作品も制作中で、完成は2027年の見込み。
展覧会はBPL Presentsと、同館ビジュアルアート担当キュレーターのコーラ・フィッシャー、マイヤーズ本人が企画し、Katowitz-Radin Endowmentが一部を支援している。会場は10 Grand Army Plaza。







