展覧会

パワーハウス・アーツで体験するプラド美術館VR展「Masterpieces」(ブルックリン)

ブルックリンのPowerhouse Artsで12月20日まで開催中。プラド美術館の名画5点の世界へVRで入り込む、米国初公開の没入型展覧会です。語り手は退職前夜の警備員。入場は大人30ドルです。

文・NBT編集部 · 2026-10-14

パワーハウス・アーツで体験するプラド美術館VR展「Masterpieces」(ブルックリン)
powerhousearts.org

ブルックリンのガワナスにある非営利のクリエイティブ制作拠点Powerhouse Artsで、マドリードのプラド美術館の名画をVRで巡る展覧会「Masterpieces」が開催中です。米国初公開で、会期は10月1日から12月20日まで。ACCIONA Culturaがプラド美術館との独占的な協力のもとで制作しました。プラド美術館と共同制作された、複数人が同時に参加できる位置情報型VR体験としては初めてだとされています。

特徴は語り手の視点です。学芸員や研究者ではなく、退職前の最後の夜勤に就く警備員が案内役を務めます。長年作品を見守ってきた人ならではの愛着と好奇心を通して、美術館で働く人々の目立たない貢献にも光を当てます。キャンバスだった絵は立体的で劇場のような空間に変わり、額縁の向こうに広がる物語の世界へ足を踏み入れることになります。

体験できるのは5作品です。ルーベンスとブリューゲルの「視覚」(1617年)、ベラスケスの「ラス・メニーナス」(1656年)、ヴェロネーゼの「ヴィーナスとアドニス」(1580年頃)、ゴヤの「魔女の夜宴」(1820〜23年)、ボスの「快楽の園」(1490〜1500年)です。保存上の理由から、これらの多くはプラド美術館の外に出ることがまずなく、通常はマドリードでしか見られません。

VRヘッドセットを着けたまま、約40分間、会場内を歩いて回ります。乗り物酔いしやすい方、点滅する光や突然の大きな音が苦手な方には不向きと案内されています。字幕はなく、補聴支援機器にはほとんど対応します。8歳以上が対象で、子どもには大人の付き添いが必要です。体験後は、未来の美術館をテーマにした小さなジオラマを作る自由参加の工作コーナーがあります。

会場は3rd Avenue 322番地の3階「The Loft」。駐車場はありません。時間指定チケットは事前でも当日会場でも購入できます。料金は大人30ドル、65歳以上と退役軍人・軍関係者、障害のある方は20ドル、13歳以上の学生(要ID)は16ドル、8〜12歳は8ドルです。10名以上のグループは15%割引になります。関連企画として、子ども向けの無料ワークショップ「Crafternoons」(10月17日、11月14日)なども予定されています。

場所
Powerhouse Arts
322 3rd Ave, Brooklyn, NY 11215
Google マップで開く
会期
10月1日(木)〜12月20日(日)
時間
水〜金 11:00〜19:00(最終入場18:30)、土・日 11:00〜17:30(最終入場17:00)、月・火休み
価格
大人$30 / 65歳以上$20 / 退役軍人・軍関係者$20 / 障害のある方$20 / 学生(13歳以上・ID要)$16 / 8〜12歳$8