展覧会 · SoHo
NYソーホー、ギャラリーでルガー個展「American Traditional」24日まで
先住民アーティスト、カヌパ・ハンスカ・ルガーの個展「American Traditional」が、ニューヨーク・ソーホーのガース・グリーナン・ギャラリーで10月24日まで開催中。黒一色の陶と廃材による新作で、西部開拓の歴史を弔う。

ニューヨーク・ソーホーのガース・グリーナン・ギャラリー(10 Greene St)で、カヌパ・ハンスカ・ルガーの個展「American Traditional」が10月24日(土)まで開かれている。会期は残りわずかだ。ルガーはマンダン、ヒダーツァ、アリカラ、ラコタの血を引くアーティストである。

ギャラリーによると、出品は廃材と手づくりの陶による新作彫刻の一群。素材はアイアンストーン(炻器)の粘土で、墨(スミインク)を施し、直火で焼き入れている。作品は全体が黒一色にそろえられ、哀悼や挽歌のような調子を帯びる。バッファロー・ニッケル、パルスキー斧、鉄道の犬釘、有刺鉄線といった既製の物が丁寧に配置され、皮を剥がれたプロングホーンの鹿、積まれたバイソンの頭骨、途中で断ち切られたシャープス1874年型ライフルの陶製レプリカと組み合わされる。ギャラリーは、西部開拓の歴史にまつわる出来事を想起させるとともに、支配の夢を解体し、悼む作品群だと説明している。

Hyperallergicの評では、編集主幹のフラグ・ヴァルタニアンが「これまでで最も力強い仕事」と評した。焼け焦げた19世紀の食卓にのる、粘土と墨でつくられたバイソンの抽象像や、斧の脚を持つ台に頭骨を積んだ作品が紹介されている。形の美しさに引き込まれ、その背後にある破壊を忘れかけるが、視覚的な歴史はあらゆる要素に埋め込まれている、という。評は、ルガーが参加型や陶中心のプロジェクトで知られてきたことにも触れ、今回は木、墨、アーカイブを統合したより断定的な表現だと述べる。

この展覧会は、ギャラリーが新しい空間で開く最初の展示にあたる。同ギャラリーはチェルシーから移り、同じ会期でロザリン・ドレクスラー展を25 Greene Stで開催中だ。開館は火〜土曜の11時〜18時。







