展覧会 · Lehmann Maupin · Chelsea
ヴィクーニャとキャリントン、レーマン・モーピンで初の二人展
チェルシーのレーマン・モーピンで11月19日から、セシリア・ヴィクーニャとレオノーラ・キャリントンを初めて同じ空間に並べる二人展。ヴィクーニャの新作とキャリントンの歴史的作品で、1969年の出会いから続く系譜をたどる。
文・NBT編集部 · 2026-10-16

チェルシーのレーマン・モーピン(501 West 24th Street)で、2026年11月19日から12月19日まで、セシリア・ヴィクーニャとレオノーラ・キャリントンの二人展が開かれる。二人の作品が対話するかたちで並ぶのは今回が初めてだ。出品はヴィクーニャの新作と、キャリントンの歴史的作品で構成される。ニューヨークでの会期後、展覧会は2027年1月にサンフランシスコのギャラリー・ウェンディ・ノリスへ巡回する二部構成で、両画廊の共同企画となる。
二人には個人的なつながりがある。ヴィクーニャは1969年にキャリントンと出会い、この出会いがその後の制作に長く影響を残した。ヴィクーニャは、そこで新しい絵画の方法を教わったという。それから50年以上を経て、両者の仕事をあらためて向き合わせるのが本展の狙いだ。
セシリア・ヴィクーニャは1948年チリ・サンティアゴ生まれで、現在はニューヨークとサンティアゴを拠点にする。詩、パフォーマンス、コンセプチュアリズム、テキスタイルを横断し、環境破壊や人権、文化の均質化といった問題に応答してきた。1970年代初頭、アジェンデ政権を倒した軍事クーデターの後に亡命を経験している。1960年代半ばに始めた小さな彫刻「プレカリオ」は、羽、石、貝、布、廃材などを組み合わせた空間の詩で、海辺で作って満ち潮に消えるのを待つこともあった。アンデスの結び縄「キープ」に着想を得た作品群も代表的だ。1960〜70年代の具象絵画は、植民地化への応答として描かれ、宗教的な聖像の代わりに個人的・政治的・文学的な人物が神話化されている。
レオノーラ・キャリントンは1917年イングランド・ランカシャー生まれ。2011年にメキシコシティで94歳で亡くなった。絵画、素描、彫刻、織物、版画、執筆にわたる約70年のキャリアを築き、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、テート、ペギー・グッゲンハイム・コレクションなど世界各地の美術館に作品が収蔵されている。
出品作として、ヴィクーニャの《Medusa》(1972/2023)と《Polvo del Sahara / Saharan Desert Dust》(2026)、キャリントンの《Eye Witness》(1987)と《Rueda de los caballos》の準備素描(1954)が紹介されている。会期はロンドンのホワイトチャペル・ギャラリーで開かれる、英国初の大規模なヴィクーニャ個展「Living Threads」とも重なる。
開廊は火曜から土曜の10時から18時。
- 状況
- これから
- 会期
- 11月19日 – 12月19日
- 作家
- Cecilia Vicuña, Leonora Carrington
- 会場
- Lehmann Maupin
501 West 24th Street, New York, NY
Google マップで開く - 開館時間
- 火〜土 10:00〜18:00
- 見どころ
- ヴィクーニャ《Medusa》(1972/2023)と新作《Polvo del Sahara》(2026)
- キャリントン《Eye Witness》(1987)と《Rueda de los caballos》準備素描(1954)
- 1969年の出会いから続く二人の系譜を、二人展として初めて提示
- 2027年1月にサンフランシスコのギャラリー・ウェンディ・ノリスへ巡回





