展覧会 · Lisson Gallery · Chelsea

レオニルソン、リッソン・ギャラリーで短い生涯を辿る個展

ブラジルの作家ジョゼ・レオニルソン(1957–93)の初期アッサンブラージュから80年代の絵画・素描、HIV診断後の小さな刺繍作品までを紹介する個展。チェルシーのリッソン・ギャラリーで10月24日まで。

文・NBT編集部 · 2026-10-16

レオニルソン、リッソン・ギャラリーで短い生涯を辿る個展
Lisson Gallery

チェルシーのリッソン・ギャラリーで、ブラジルの作家ジョゼ・レオニルソン(1957–1993)の個展が開かれている。会期は10月24日まで。36歳で世を去った作家の短く密度の高い活動を、1970年代半ばのアッサンブラージュ、1980年代の素描と絵画、そして1991年のHIV診断後に生まれた小さな刺繍作品へとたどる構成で、Projeto Leonilson、Almeida & Daleとの協働によって実現した。

レオニルソンはブラジル北東部フォルタレザに生まれ、サンパウロで育った。1985年に21年続いた軍事独裁が終わった時期に頭角を現し、ベアトリス・ミリャーゼスやレダ・カトゥンダらとともに、絵画の復権を担った「ジェラソン80(80年代世代)」の中心人物と見なされている。エリオ・オイチシカ、リジア・クラーク、ミラ・シェンデルといった先行世代の実験精神を受け継ぎ、コンセプチュアルな傾向から、より詩的で主観的な表現へと向かった。

展示の軸のひとつは布である。両親が布地商だった彼は、母が毎日家で刺繍をする姿を原体験として語っている。1975年の《Mirro [Mirror]》は、ジーンズの断片と刺繍したフェルトを浅い木箱に収めたもので、聖遺物箱やジョセフ・コーネルの箱作品を思わせる。1980年代にはヨーロッパとアメリカを頻繁に旅し、キース・ヘリングやバスキア、ケニー・シャーフの影響も受けた。窓越しに水と遠い丘を望む1980年の水彩《Untitled》は、内省と外界への好奇心という二面性を示す。

晩年、有害な絵具が使えなくなった作家は、より小さな規模で、フェルト、ベルベット、シルク、タフタ、日常的な綿のシーツなどを用いた刺繍と素描に移った。出品作には1990年の刺繍作品《[Origins; Fantasy; Pleasure; Allegory]》、1992年の《El puerto》(縞模様の綿布に糸で描き、鏡の枠に収めたもの)、同年の《O preço》、1985年の大型作品《Robe de soir》などが含まれる。地図、器、窓、身体、手書きの文字といったモチーフが繰り返し現れ、憧れや脆さ、精神性、帰属意識を語る。

作品はMoMA、LACMA、シカゴ美術館、ポンピドゥー・センター、テートなどに所蔵されている。2024年にはサンパウロのMASPで大規模個展が開かれた。曖昧さと親密さ、快楽と痛み、自由と抑制を同居させるその言語を、ニューヨークで間近に見られる機会となる。

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状況
まもなく終了
会期
9月15日 – 10月24日
作家
José Leonilson
会場
Lisson Gallery
504 West 24th Street, New York, NY
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開館時間
火〜土曜 10:00〜18:00(予約制の鑑賞も可)
見どころ
  • 1975年のアッサンブラージュ《Mirro [Mirror]》:ジーンズ片と刺繍フェルトを収めた小箱
  • 《El puerto》(1992):縞の綿布に糸で描き、鏡の枠に収めた小品
  • 1985年の大型作品《Robe de soir》(236 x 150 cm)
  • 1990年の刺繍作品《[Origins; Fantasy; Pleasure; Allegory]》