展覧会 · Lisson Gallery · Chelsea

ユー・ホン、リッソン・ギャラリーNYで初個展「Field of Asura」

中国の画家ユー・ホン(余虹)がリッソン・ギャラリー・ニューヨークで初個展を開催。祭壇画の構造に着想を得た多連画を含む新作と近作を、チェルシーの504 West 24th Streetで2026年11月4日から公開する。

文・NBT編集部 · 2026-10-16

ユー・ホン、リッソン・ギャラリーNYで初個展「Field of Asura」
Lisson Gallery

中国の画家ユー・ホンが、チェルシーのリッソン・ギャラリー・ニューヨークで初めての個展「Field of Asura」を開く。会期は2026年11月4日から2027年1月9日まで。初日の11月4日には18時から20時までオープニングが行われる。

ユー・ホンは1966年に西安で生まれ、北京の中央美術学院(CAFA)で油彩を学び、1988年に卒業した。同年から同校で教えている。友人や家族をモデルに、神話や寓話の形を借りて現代の生活を描く画家で、1990年代に始めた自伝的な連作「Witness to Growth」では、自身の人生を各時代の新聞記事と並べてきた。2010年からは金色の背景を用い、現代の人物をイコンのように浮かび上がらせている。2023年にジョージア州サバンナのSCAD美術館で米国初の大規模な美術館個展を開き、2024年のヴェネチア・ビエンナーレ期間中には、グッゲンハイム美術館のアジア・アート・イニシアティブが主催した展覧会で、ヨーロッパ初の大規模展を実現した。

今回は新作と近作の絵画が並ぶ。中心となるのは大画面の作品群で、古典的な西洋の祭壇画の構造に着想を得た、新たに完成した多連画も含まれる。中・小サイズの作品も加わる。表題作は、三連のアーチ型祭壇画だ。渦を巻く塔のように人々が積み重なり、雲の柱に呑み込まれる者もいれば、持ち上げられる者もいるが、自らの運命に無関心なようすで描かれている。「阿修羅場」は、仏教とヒンドゥーの伝承に登場する、神々と半神が絶えず争う世界で、紛争が続く現代への比喩として置かれている。

ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの「十字架降下」(1435年)に着想を得た「Lament」は、裸の遺体が埋葬布へ下ろされる場面を描く。夕暮れに集うニンフたちの「Wind Rising」と並べると、苦痛と恍惚の両面が見えてくる。登場人物は視線を合わせず、疎外感を漂わせながら、身体どうしの親密さが画面を支える。唯一の既存作「Night Walk」(2023年)は、ブリューゲルの「盲人の寓話」(1568年)を参照した作品である。

展覧会にあわせ、新しい書籍も刊行される。バード・カレッジ名誉教授のパトリシア・アイヒェンバウム・カレツキーと、ロサンゼルス郡立美術館のスージー・フェレルがエッセイを寄せている。ギャラリーは火曜から土曜の10時から18時まで開いている。

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状況
これから
会期
11月4日 – 1月9日
作家
Yu Hong
会場
Lisson Gallery
504 West 24th Street, New York, NY
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開館時間
火〜土 10:00〜18:00、予約制の来場も可
見どころ
  • 表題作「Field of Asura」:雲の柱に積み重なる人々を描いたアーチ型の三連祭壇画
  • ファン・デル・ウェイデン「十字架降下」に着想を得た「Lament」
  • 唯一の既存作「Night Walk」(2023年)はブリューゲル「盲人の寓話」を参照
  • 11月4日18〜20時のオープニングと、新刊書籍の刊行