展覧会 · Matthew Marks Gallery · Chelsea
ゲイリー・ヒューム、マシュー・マークス・ギャラリーで新作個展
ロンドン在住の画家ゲイリー・ヒュームが、チェルシーのマシュー・マークス・ギャラリーで個展を開催。アルミ板にエナメル塗料で描いた新作16点と、亡命希望者の施設の壁画に着想を得た初のサイトスペシフィックな壁画を展示する。10月24日まで。
文・NBT編集部 · 2026-10-16

チェルシーの西24丁目523番地にあるマシュー・マークス・ギャラリーで、英国の画家ゲイリー・ヒュームの個展が10月24日まで開かれている。展示の中心は、2026年制作の新作絵画16点。家庭用のエナメル塗料をアルミパネルに塗り重ねた作品で、ギャラリーの壁に直接描かれた壁画の上に掛けられている。
ヒュームは1962年生まれでロンドン在住。アイルランド近代美術館(ダブリン)、オーストリアのブレゲンツ美術館、ロンドンのテート・ブリテン、ベルギーのデインゼ=ドゥレのダンドン=ダーネンス美術館など、各地の美術館で個展を開いてきた。1996年にはサンパウロ・ビエンナーレ、1999年にはヴェネチア・ビエンナーレで英国代表を務めている。
新作には、絡み合う白鳥、花、抽象化された女性像といった、ヒュームの作品でおなじみのモチーフが並ぶ。そこに、今回の壁画から取り入れた新しいイメージが加わった。出品作は《The Park》《Revelation》《Maze》《Before language》《Lilac wine》《Green youth》《Graylings》《Tilt》など。いずれもアルミにエナメルで描かれている。ヒュームは制作について、多くの人にはっきり伝わる特徴と、誰にも理解しきれない特徴の両方を備えた絵が良い絵だと語っている。
本展の見どころは、ヒュームにとって初のサイトスペシフィックな壁画だ。アクリルとチャコールでギャラリーの壁に直接描かれ、子ども向けアニメのキャラクターが登場する。着想の元は、英国で庇護を求める人々のための入国管理施設に描かれていた壁画である。この壁画は2023年、移民担当大臣が「歓迎しすぎる」と判断したことで塗りつぶされた。ヒュームはそれを再現し、記憶にとどめる。希望、喪失、傷つきやすさといった、彼が長く扱ってきた普遍的な主題がここで改めて問われる。
開廊時間は火曜から土曜の午前10時から午後6時。会期が残りわずかなので、訪れるなら早めに予定を組みたい。チェルシーのギャラリー巡りに合わせて立ち寄りやすい立地だ。
- 状況
- まもなく終了
- 会期
- 〜10月24日
- 作家
- Gary Hume
- 会場
- Matthew Marks Gallery
523 West 24th Street, New York, NY
Google マップで開く - 開館時間
- 火〜土 午前10時〜午後6時
- 見どころ
- アルミ板にエナメル塗料で描いた新作絵画16点
- アクリルとチャコールによる初のサイトスペシフィックな壁画
- 庇護希望者施設の壁画(2023年に塗りつぶされた)の再現と記憶
- 白鳥、花、抽象化された女性像などおなじみのモチーフ





