イベント · Midtown West
NYロックフェラーでブシュロン展、約80点を4つの柱で紹介
10月9日から18日までNYのクリスティーズで開かれた「Boucheron: In Focus」は、約80点の作品を建築・自然・クチュール・革新の4テーマで見せた展覧会。クエスチョンマーク・ネックレスと現代作品を並べ、マネキンに着せて展示した。
文・NBT編集部 · 2026-10-16
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パリの高級宝飾メゾン、ブシュロンの展覧会「Boucheron: In Focus — A Monograph of a Visionary」が、10月9日から18日までロックフェラー・センターのクリスティーズ・ニューヨーク(20 Rockefeller Plaza)で開かれた。会期は終了している。1858年創業のブシュロンが約170年にわたって手がけてきたハイジュエリーのうち、80点ほどを集めた展示だった。
構成は年代順ではない。CEOのエレーヌ・プリ=デュケーヌ氏によると、単に日付を並べる回顧展ではなく、ひとつの主題を掘り下げるモノグラフとして企画したという。作品は、創業者フレデリック・ブシュロンの時代から続く4つの柱、「建築」「自然」「クチュール」「革新」に沿って分けられた。年代の離れた宝飾が同じ場所に並び、アーカイブの映像が過去と現在をつなぐ形になっていた。
建築の章では、1893年にメゾンがパリのヴァンドーム広場26番地へ移った歴史に触れ、1925年のプラチナとダイヤのブローチを、クリエイティブ・ディレクターのクレール・ショワンヌによる2021年のオニキスと黒漆のラヴァリエール・ネックレスと並べた。ほかにも、創業者ゆかりの「クエスチョンマーク」ネックレスなどが出品された。「Histoire de Style」や「Carte Blanche」の作品に加え、本物の花びらを加工してチタンに留めた「エターナル・フラワーズ」も含まれる。後半では、ショワンヌの2026年のカルト・ブランシュ「Human Being」を古い作品と向き合う形で見せた。
アメリカとの縁を示す2点も目を引いた。1924年にハーコート子爵夫人が注文したティアラは、今年のオークションで同社が買い戻したもの。もう1点は、アメリカ人顧客マッケイ夫人が所有していた1888年のネックレスで、個人コレクターが貸し出した。同社は1865年にはすでにアメリカの顧客の名が注文台帳にあり、1903年にはルイ・ブシュロンがニューヨークに事務所を開いたと説明している。2024年にはマディソン・アベニューにも店を開いた。
展示方法も特徴的だった。ガラスのケースではなく、特注の黒いマネキンに宝飾を着せ、間近で見られるようにした。各マネキンのカードのバーコードを読み取ると、アーカイブ映像や技術解説、来歴が見られる仕組みだった。宝石は身につけてこそ生きるという、メゾンの考えを反映した見せ方である。
(内容は、Galerie Magazine、Luxe Digitalなどの報道で一致している点をまとめたものです)







