デザイン・家具 · Upper East Side

NYアッパー・イースト・サイドで、サビーヌ・マルセリスの樹脂ミラーがお披露目

ロッテルダム拠点のデザイナー、サビーヌ・マルセリスが米国初の個展「Phases」をSalon 94 Designで開催。円形と縦長の鋳造レジンミラーは、オンブレの色調で映る像を変える新作です。

文・NBT編集部 · 2026-11-07

NYアッパー・イースト・サイドで、サビーヌ・マルセリスの樹脂ミラーがお披露目
Image: Salon 94 Design

ロッテルダムの港に構えるスタジオから活動し、現代デザイン界で高い評価を得るサビーヌ・マルセリス。その米国初の個展「Phases」が、2026年6月4日から7月29日まで、アッパー・イースト・サイドのSalon 94 Design(東89丁目3番地)で開かれた。展示作品はすべてこのギャラリーのために構想された新作で、月の満ち欠け、地球照、大気の色、夜から昼へのゆるやかな移ろいといった自然の周期が出発点になっている。

なかでも目を引いたのが、円形の「Orb」ミラーと縦長の「Phase Vertical Mirror」だ。鋳造レジンで作られ、オンブレの色調が施された鏡面は、映り込む鑑賞者や室内の景色に色のフィルターをかける。平らな面でありながら向きの感覚をあいまいにし、見る人に少し変化した像を返す。光の温度や部屋の条件、体の位置によって見え方が変わるため、固定された一枚の作品というより、状況とともに動く存在として立ち上がる。

ミラーのほかにも、満月の名を冠した12点のレジン製ウォールライト「Lune」、緑・琥珀・プラムの色の核を内包する3つの球体「Nebula」、一本の梁で天板を支える「Beam」シリーズのテーブル、全長約4メートルの樹脂バー照明「Beam Light」、深いバーガンディの「Dawn」ライトなどが並んだ。マルセリスは「夕焼けの雲と太陽が混ざる儚い瞬間を、どうすれば永続的なオブジェに宿せるか」を常に自問すると語っている。

会期はすでに終了している。ミラーの価格は問い合わせ制だった。同ギャラリーの公式サイトでは、作品ページや会場写真を見ることができる。NYで色と光の素材感を追うデザインファンにとって、マルセリスの試みを知る手がかりとなる展覧会だった。

場所

Google マップで開く公式サイト

会期

6月4日(木)〜7月29日(水)

状況

この催しは終了しました