展覧会 · Andrew Kreps Gallery · Chinatown
アンドレア・バウアーズ、アンドリュー・クレプス・ギャラリーで新作個展
LAを拠点とするアンドレア・バウアーズが、チャイナタウンのコートランド・アレーで新作個展を開催。ボール紙のドローイング、ネオンとLED、記録映画のプログラムで、労働運動から現在の抗議行動までをつなぐ。10月31日まで。
文・NBT編集部 · 2026-10-16

アンドリュー・クレプス・ギャラリーのコートランド・アレー22番地の空間で、アンドレア・バウアーズの新作展「Democracy Needs Our Courage」が開かれている。会期は2026年10月31日まで。同ギャラリーでの個展は通算6回目にあたる。
バウアーズは1965年オハイオ州ウィルミントン生まれ、ロサンゼルス在住の作家。30年以上にわたり、フェミニズム、労働、環境をめぐる運動の現場で活動家と協働しながら、映像、彫刻、ネオン、紙やボール紙のドローイングを制作してきた。現在はメリーランド州ポトマックのグレンストーンで、長期展示の形で回顧的な展覧会も行われている。MoMA、ホイットニー美術館、テート・モダン、ハーシュホーン美術館などが作品を収蔵する。
今回の展示は、ボール紙や紙への新作ドローイング、ネオンとLEDの作品、そして1970年代から現在までのドキュメンタリーや短編を集めた映画プログラムで構成される。映画プログラムはリンジー・モフォードとの共同キュレーションだ。2026年の中間選挙を前に、抗議する人々への政権の対応が強まる状況と、社会主義的な政策を掲げる候補者が各地の選挙で勝利している動きを背景に据えている。
大型のドローイングは、20世紀初頭の労働運動のスローガンや作家自身の政治グラフィックのアーカイブに材を取る。ひとつは、労働者の権利を象徴する金床の上に女性が勝ち誇って座る図。もうひとつは、金床を道具にして女性が「vote for women」と記された鎖の最後の輪をつなぐ場面だ。コラージュしたボール紙を支持体にしている。
小さめの精緻な鉛筆画のシリーズでは、トランプ第1期政権下の抗議行動でバウアーズ自身が撮影した写真をもとに、参加者を一人ずつ画面に取り出す。「families belong together」などの言葉が掲げられ、手仕事の時間をかけることで、親密なサイズの作品に記念碑のような重みを与えている。
ネオンとLEDの作品は「Fascism Isn't Freedom」「Eco Not Ego」と掲げる。黒猫の図像は1910年にラルフ・チャップリンが世界産業労働組合(IWW)のために考案したもので、現在はミネアポリスのBlack Cat Worker's Collectiveが用いている。作品はミネソタの15人とプレーリーランド・ナインの行動を伝え、活動家が背負うリスクを示す。
- 状況
- 開催中
- 会期
- 9月18日 – 10月31日
- 作家
- Andrea Bowers
- 会場
- Andrew Kreps Gallery
22 Cortlandt Alley, New York, NY
Google マップで開く - 見どころ
- コラージュしたボール紙に描く、金床に座る女性の大型ドローイング
- 抗議参加者を一人ずつ描いた精緻な鉛筆画シリーズ
- 「Fascism Isn't Freedom」「Eco Not Ego」のネオン/LED作品
- 1970年代から現在までの記録映画・短編プログラム(リンジー・モフォードと共同キュレーション)





