展覧会 · Manhattan

NYセントラルパーク入口にカミーユ・アンリオの犬の彫刻12体、無料展示

パブリック・アート・ファンドが、セントラルパーク入口のドリス・C・フリードマン・プラザで、カミーユ・アンリオの犬の彫刻展を開催中。ブロンズ、石、鉄、コンクリートの12体が並び、入場無料で2027年8月29日まで続く。

文・NBT編集部 · 2026-10-14

NYセントラルパーク入口にカミーユ・アンリオの犬の彫刻12体、無料展示
Image: Doris C. Freedman Plaza, Central Park

セントラルパークの入口、5番街と60丁目の角にあるドリス・C・フリードマン・プラザに、巨大な犬たちの群れが現れた。パリ生まれのアーティスト、カミーユ・アンリオにとってニューヨーク初の公共空間での展覧会「Camille Henrot: Dogs」で、主催はパブリック・アート・ファンド。キュレーターは同団体のシニア・キュレーター、メラニー・クレスが務める。会期は2026年9月9日から2027年8月29日までの約1年間で、入場は無料だ。

Two dog sculptures nose to nose in Doris C. Freedman Plaza
Image: @publicartfund

展示されるのは12体の彫刻。既存のシリーズを土台に、屋外に向く素材で制作した新作が加わった。素材はブロンズ、石、鉄、コンクリートなどで、形は一体ごとに大きく違う。鋼板を犬の形に切り抜いたネガ像のような作品、背中に本を載せた白い犬、コンクリートとエポキシでできた白い犬などがある。公式の紹介では、高さ約7フィート(約2.1メートル)の「Odon」や、体を伸ばすプードルの「Cosima」が挙がっている。それぞれの作品は、サウル・スタインバーグのドローイング、テックス・アヴェリーのアニメ、古代エジプトの彫刻、ドッグショーの競技など、さまざまな視覚的参照の積み重ねから生まれたという。

Group of Henrot's dog sculptures in bronze, concrete and steel with a visitor looking on
Image: publicartfund.org

アンリオは絵画、ドローイング、映画、インスタレーション、彫刻と幅広く手がける。映画『Grosse Fatigue』は2013年のヴェネチア・ビエンナーレで銀獅子賞を受けた。個展はニューヨークのニュー・ミュージアムのほか、日本の東京オペラシティ アートギャラリーでも開かれている。作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)やグッゲンハイムなどが所蔵する。2026年には新作映画『In The Veins』をニュー・ミュージアムとアルルのLUMAで初公開している。

Bronze-like dog sculpture wearing a metal cone beside other dogs in the plaza
Image: @publicartfund

犬という題材には、愛着、依存、家畜化への長年の関心が重ねられている。犬は社会性が高く、人間に忠実な伴侶でもある。同時にこの展示は、彫刻の技と様式への賛辞であり、一人ひとりが強く自己を表現する街としてのニューヨークへの愛情も映している。

街と公園の境目に置かれた犬たちは、5番街の通りを歩く人々のすぐそばで出会える。公式インスタグラムには、近所の犬が彫刻と鼻先を寄せ合う写真も紹介されていた。

場所

Google マップで開く公式サイト

会期

9月9日(水)〜2027年8月29日(日)

時間

広場は毎日開放

価格

無料