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スコット・リーダー、CANADAで個展「Ideas (cont.)」
スコット・リーダーがトライベッカのCANADAで開く、同ギャラリー2度目の個展。犬や骸骨の肖像、手書きのリスト・ペインティング、コラージュを用いた抽象画を通して、絵画の主題とアイデアの価値を問う。10月17日まで。
文・NBT編集部 · 2026-10-16

トライベッカのアーティスト・ランスペース、CANADAで、スコット・リーダーの個展「Ideas (cont.)」が開かれている。同ギャラリーでの個展は2度目。会期は2026年10月17日までで、最終日が間近に迫っている。
リーダーは1970年ミシガン州バトルクリーク生まれ、ニューヨーク在住。アイオワ大学でBFA、イリノイ大学シカゴ校でMFAを取得し、1995年にはスコウヒガン・スクールのレジデンスに参加した。作品はハーシュホーン美術館・彫刻の庭、シカゴ現代美術館、ウォーカー・アート・センターなどに収蔵されている。現在はシカゴ美術館附属美術大学の准教授も務める。
今回の新作は、絵画の題材として何が許されるのか、ひとつの発想を論理と良識の限界まで押し進めたらどこまで馬鹿げたものになるのか、という問いを軸にしている。作品は大きく三つの流れに分かれる。ひとつは、人間のように振る舞う犬や骸骨の肖像だ。南仏のベランダで白ワインを楽しむ犬や、深夜にネットを眺めて物思いにふける犬が描かれ、どれも孤独でありながら自分の毛並みに安らいでいる。犬の絵にはマティス《エトルリアの壺のある室内》(1940年)への引用があり、傾いた黒いテーブルや鉢植えのフィロデンドロン、マティス本人にそっくりな眼鏡の犬が登場する。豊かな色彩と軽やかな筆致、練られた構図からは、ボナールも連想される。「Stoned Horse」と題した馬の絵も並ぶ。
二つ目は、リーダーの代表的なジャンルであるリスト・ペインティング。《Weed Names》や《More Ideas》では手書きの文字が画面を埋める。大型のディプティク《Untitled Studio Paintings #1 and #2 (with To Do List)》は、これから描く抽象画のためのToDoリストを扱う。遊び心と皮肉を含みつつ、イメージと言語の関係や、視覚芸術で「アイデア」が成り立つのかという問題に触れている。
三つ目は抽象画で、スタジオの壁や床にあった素描をコラージュし、アクリルの飛沫を重ねた画面になっている。一貫した作風を守るという絵画の約束事を揺さぶりながら、全体の調子は朗らかだ。
出品は油彩、アクリル、ワックスパステル、コラージュなどをキャンバスに用いた計11点(ディプティクを1点として数える)。会場は60 Lispenard Street、火〜土曜の10時から18時まで開いている。
- 状況
- まもなく終了
- 会期
- 9月9日 – 10月17日
- 作家
- Scott Reeder
- 会場
- Canada
60 Lispenard Street, New York, NY
Google マップで開く - 開館時間
- 火〜土曜 10:00〜18:00
- 見どころ
- マティス《エトルリアの壺のある室内》を引用した、眼鏡をかけた犬の絵画
- 手書きのリスト・ペインティング《Weed Names》《More Ideas》
- 大型ディプティク《Untitled Studio Paintings #1 and #2 (with To Do List)》
- 馬を描いた《Stoned Horse》シリーズ




