展覧会 · David Zwirner · Tribeca

エマ・マッキンタイア、デイヴィッド・ツヴィルナー・トライベッカで新作絵画と紙作品の個展

ニュージーランド出身でロサンゼルス拠点のエマ・マッキンタイアが、トライベッカのデイヴィッド・ツヴィルナーで個展を開催。酸化した鉄や銅を用いた2026年の新作絵画と紙作品を、10月24日まで展示する。

文・NBT編集部 · 2026-10-16

エマ・マッキンタイア、デイヴィッド・ツヴィルナー・トライベッカで新作絵画と紙作品の個展
Installation view, Emma McIntyre: This body holds / swamp stuff , David Zwirner, New York, 2026 — David Zwirner

ニュージーランド出身でロサンゼルスを拠点とするエマ・マッキンタイアの個展「This body holds / swamp stuff」が、トライベッカのデイヴィッド・ツヴィルナー(52 Walker Street)で開かれている。会期は10月24日まで。同ギャラリーでの3度目の個展で、展覧会名は詩人ダイアン・ディ・プリマの詩の一節に由来する。

マッキンタイアは1990年オークランド生まれ。オークランド工科大学を2011年に卒業後、オークランド大学エラム美術学校でMFAを取得し(2016年)、2019年にフルブライト奨学金を得て、2021年にはカリフォルニア州パサデナのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで二つ目のMFAを修めた。オークランドの共同運営ギャラリー「Coastal Signs」の創設理事でもある。2023年にはフランス・ディジョンのル・コンソルティウムで開かれたL'Almanach 23に参加し、同年ツヴィルナー・ニューヨークで個展、2025年には香港で個展を行っている。

出品作はすべて2026年制作。油彩に加え、酸化させた鉄や銅といった型破りな素材を使い、キャンバスに注ぎ、押し当て、重ねていく。《Solve et coagula》では、鉄系の絵具に酸化剤を注いで錆のようなオレンジ色の斑を広げた。作家はこの手法について、ジグマー・ポルケを念頭に、絵画と画家のあいだの自律性を考え、錆が自分の手を離れても変化し続ける点に魅力を感じたと語っている。《Beautiful old lies》では酸化銅の絵具が画面全体に鮮やかな青緑を生み、その上にコバルトブルーを重ねた。中央には、ジョットがパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂に描いた《ヨアキムの夢》の天使の翼から抜き出した半抽象の形が置かれる。

そのほか、プチプチ(気泡緩衝材)を絵具に押し当ててできる蜂の巣状の模様、スプレーボトルによる環状のにじみ、作家自身の腕や胴体の跡なども画面に現れる。二枚組の大作《Violet for the temple veil》は、青黒の絵具を別々に注いだ二枚のパネルを合わせた作品で、ロールシャッハ・テストや本の見開きを思わせる。《Crackle and drag》は、骨炭から作る黒の上に白の絵具を流し、中央を拭い取って地のキャンバスを見せている。

大画面に加え、30センチ前後の小品や紙の作品も並ぶ。小さな作品は色や層の重ね方を試す場として、紙の作品は大作のアイデアの源として、互いに行き来しながら制作の循環をつくっている。開廊は火〜土曜の10時から18時。

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状況
まもなく終了
会期
9月18日 – 10月24日
作家
Emma McIntyre
会場
David Zwirner
52 Walker Street, New York, NY
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開館時間
火〜土 10:00〜18:00
見どころ
  • 《Beautiful old lies》:酸化銅の青緑にジョットの天使の翼を引用
  • 《Solve et coagula》:酸化剤で鉄系絵具に錆色の斑を広げた作品
  • 二枚組の大作《Violet for the temple veil》(約259×381cm)
  • プチプチや身体の跡を用いた小品と紙作品