展覧会 · Tribeca

NYトライベッカのNorr Cohanで、イラナ・サヴディとスーティンの二人展

Norr Cohanで開催中の「Savdie / Soutine」。ブルックリン在住のイラナ・サヴディの新作と、シャイム・スーティンの絵画を並べる初の試み。会期は10月24日までです。

文・NBT編集部 · 2026-10-22

NYトライベッカのNorr Cohanで、イラナ・サヴディとスーティンの二人展
Image: Ilana Savdie and Chaïm Soutine Shed the Skin

ウォーカー・ストリート48番地のギャラリー Norr Cohan で、「Savdie / Soutine」が開かれている。ブルックリン在住の画家イラナ・サヴディ(1986年生まれ)の新作と、エコール・ド・パリを代表するシャイム・スーティン(1893〜1943)の絵画を組み合わせる、前例のない展覧会だ。会期は2026年9月10日から10月24日まで。

ギャラリーによれば、100年の時を隔てた二人に共通するのは、描く対象の「不安定さ」そのものを作品の核にしている点だ。スーティンは厚く荒々しい筆致と歪んだ形で、描写の正確さより心理的な強度を追った。肖像も肉の塊も風景も、同じ激しい力のもとに描かれる。一方サヴディは、抽象と具象、表面と奥行き、身体と像といった対立を揺るがす。グラデーションや半透明の層など、スクリーンの言語を思わせる表面に、身体を「別の何かになりつつある状態」で留める。両者とも、鮮烈な色、断ち切られた輪郭、意図的な歪みによって、似姿ではなく感覚へと絵を向かわせる。

サヴディはマイアミ生まれでコロンビアでも育った。ホイットニー美術館での個展「Radical Contractions」や、ニューヨークのホワイトキューブでの「Glottal Stop」で知られ、2025年のCreative Capital Awardを受賞。JFK空港ターミナル1のパブリックアートも手がけ、作品はグッゲンハイム、メトロポリタン美術館、ポンピドゥー・センターなどに収蔵されている。スーティンはベラルーシ出身で、1913年にパリへ渡りモンパルナスで活動した。生前はほとんど展示されず、のちに戦後の表現主義の先駆と評価された。

開館は火〜土曜の10時から18時。会期末が近いので、ソーホーやトライベッカ周辺で歩くなら早めに訪れたい。

場所

Google マップで開く公式サイト

会期

9月10日(木)〜10月24日(土)

時間

火〜土曜 10:00〜18:00