展覧会 · Carpenters Workshop Gallery · Midtown East
カーペンターズ・ワークショップ・ギャラリーで「マテリアル・インテント」展
ミッドタウンのカーペンターズ・ワークショップ・ギャラリーで、レア・メストルの照明彫刻を軸に、DRIFTやナカシマ、デ・コティスらのデザイン作品を集めたグループ展が10月18日まで開催中。
文・NBT編集部 · 2026-10-16

ミッドタウン東、5番街693番地のカーペンターズ・ワークショップ・ギャラリー・ニューヨークで、グループ展「Material Intent: Color and Form」が開かれている。会期は2026年5月13日から10月18日まで。夏の明るさや温かさ、光に通じる感覚を軸に、現代と過去の作品を並べ、オブジェと空間のあいだの遊び心ある対話を促す構成だ。
中心となるのは、パリとブルターニュ西端のオードゥルヌを拠点とするフランス人作家、レア・メストルの照明彫刻である。デザインの世界を生真面目すぎると捉える彼女は、ユーモアやノスタルジーを手がかりに、実用品を個性ある存在へと変えてきた。作品には自ら考案した石膏素材「lélélite(レレライト)」が使われる。フロアランプ「Dixie」(2022年、高さ190cm)は荒い質感の表面に黄色から白へのグラデーションを施した一点もので、「Kelly」(2025年、高さ70cm)や「Kyle」もあわせて並ぶ。友人や家族、架空の人物の名を冠したシリーズで、不揃いな形と触感、鮮やかな彩色が自由さを物語る。
近作では色鮮やかなモザイクタイルで、旅先の風景を描いている。「4-6 Ciutat Vella」は黄色い大型のスタンドライトで、バルセロナのカタルーニャ音楽堂を飾るモザイクに着想を得た。
ほかにも同ギャラリーの所属作家が揃う。DRIFTの「Fragile Future」シリーズからは、数百のタンポポの綿毛をLEDに接着し、銅の格子に固定した吊り下げ彫刻が登場する。ロジャー・ハーマンは絵画「White Door」から陶芸まで、直感的で独特な色使いを見せる。素材の対比も見どころで、カンパナ兄弟の「Bolotas」は紫のふわふわしたウールで覆われ、ジャニーネ・カルダスの「Denuncia」コレクションのピキ材のダイニングチェアは、抗議の家具として作られた近代的な造形を伝える。ジョージ・ナカシマのコーヒーテーブルはアメリカ産ブラックウォルナット、ヴィンチェンツォ・デ・コティスは鋳造真鍮と黒漆塗りの木を組み合わせている。
そのほか、マールテン・バース、ティアラ・ベル、ロバート・スタドラー、ラインヴォートラン、スタジオ・ジョブ、ハリー・ヌリエフらが参加する。実用を超え、感情に訴えるデザインの可能性を、光と色、質感を通して見せる展覧会だ。
開館は月〜金曜が10時から18時、土曜が11時から17時、日曜は休み。同じ会場では、テレンス・ウッドゲートとジョン・バーナードによる「Lightness of Form」も同じ会期で開かれている。
- 状況
- まもなく終了
- 会期
- 5月13日 – 10月18日
- 作家
- Léa Mestres, Vincenzo De Cotiis, Ingrid Donat, Rick Owens, Maarten Baas, DRIFT, José Zanine Caldas, Aki+Arnaud Cooren, Thibault Hazelzet, Line Vautrin, Vincent Dubourg, Roger Herman, Steven Haulenbeek, Tiarra Bell, Batten & Kamp, Gio Ponti, Giacomo Ravagli, Sylvain Rieu-Piquet, Carlo Hauner & Martin Eisler, Robert Stadler, Charles Trevelyan, David Adjaye, George Nakashima, Harry Nuriev, Studio Job
- 会場
- Carpenters Workshop Gallery
693 Fifth Avenue, New York, NY
Google マップで開く - 開館時間
- 月〜金 10:00–18:00、土 11:00–17:00、日休
- 見どころ
- レア・メストルのフロアランプ「Dixie」:黄から白へのグラデーション
- DRIFT「Fragile Future」:数百のタンポポの綿毛を使った吊り下げ彫刻
- カンパナ兄弟の紫のウールの「Bolotas」とカルダスのピキ材の椅子の対比
- ロジャー・ハーマンの絵画「White Door」と陶芸作品





