展覧会 · Carpenters Workshop Gallery · Midtown East

テレンス・ウッドゲートとジョン・バーナード、カーペンターズ・ワークショップ・ギャラリーNYで「Lightness of Form」

英国のデザイナー、テレンス・ウッドゲートとF1エンジニアのジョン・バーナードが組んだカーボンファイバーの家具展。チェイズ・ラウンジ、ウェッジ・デスク、カーボン・チェアを5番街で紹介。会期は10月18日まで。

文・NBT編集部 · 2026-10-16

テレンス・ウッドゲートとジョン・バーナード、カーペンターズ・ワークショップ・ギャラリーNYで「Lightness of Form」
Carpenters Workshop Gallery

ミッドタウンの5番街693番地にあるカーペンターズ・ワークショップ・ギャラリー・ニューヨークで、英国のデザイナー、テレンス・ウッドゲートの個展「Lightness of Form」が開かれている。F1の世界を切り開いてきたエンジニア、ジョン・バーナードと密に対話しながら制作した家具を、ニューヨークで初めて紹介する機会となる。会期は2026年10月18日まで。\n\n出品の中心は、チェイズ・ラウンジ、ウェッジ・デスク、カーボン・チェアの3点に絞った構成だ。ウッドゲートは空間、動き、ミニマリズムを軸に制作を続けてきたデザイナーで、今回はそこに構造面の革新と彫刻的な明快さが重ねられている。ギャラリーはこの展示を、バランスをめぐる洗練された探究として位置づけている。\n\nチェイズ・ラウンジ(2025年)は、横たわる身体の動きを人間工学の機能から連続した一本の線へと置き換えた作品だ。形は一点からもう一点へ途切れず流れ、空力設計や体の輪郭を思わせる浮遊感を生む。カーボンファイバーの特性により構造はわずかにしなり、柔らかさと支えのあいだで均衡を保つ。目立つ継ぎ目や視覚的な断絶はなく、設計されたものでありながら有機的にも見える。サイズは72×183×64cm、エディションは8点とAP4点。\n\nウェッジ・デスクは対照的に、角度と建築性が際立つ。先細りの量塊が空間を切り裂くように見え、塊と空隙の緊張関係が生まれる。堂々とした見た目でありながら、比率を細かく調整して視覚的な重さを抑えている。カーボンファイバーのおかげで縁は鋭く、表面は端正に仕上がり、作業机であると同時に眺めて考えるための物体にもなっている。\n\n3点に共通するのは、カーボンファイバーが技術の見せ場であり、同時に視覚的な軽さと構造効率を得る手段でもある点だ。素材は柔軟さと剛性のあいだを行き来し、ミニマルで完成度の高い造形を支える。ウッドゲートの概念の明晰さとバーナードのエンジニアリングの精度が交わり、機能的でありながら彫刻的、厳密でありながら詩的な、分野の境界に立つ作品が生まれた。\n\n同ギャラリーでは同じ会期で「Material Intent」も開催中。ニューヨークの開館時間は月〜金が10時〜18時、土曜が11時〜17時、日曜は休み。

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状況
まもなく終了
会期
5月13日 – 10月18日
作家
Terence Woodgate, John Barnard
会場
Carpenters Workshop Gallery
693 Fifth Avenue, New York, NY
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開館時間
月〜金 10:00〜18:00、土 11:00〜17:00、日休
見どころ
  • チェイズ・ラウンジ(2025年):継ぎ目のない一本の曲線を描くカーボンファイバー製、エディション8+AP4
  • ウェッジ・デスク:先細りの量塊が空間を切る、鋭い建築的な造形
  • カーボン・チェア:同素材で軽さと構造効率を追求
  • F1エンジニアとの協働によるニューヨーク初公開